MIDもネットブックも、OSはMoblin?
インテルでは、LinuxベースのMoblinをMIDの主流OSにしようと考えている。バージョンアップされた「Moblin 2.1」では、高速起動、WiFiやBluetoothへの対応、WiMAXの接続管理ソフトなども入っている。Moblin 2.1の最大の変更点は、新UI「Myzone」が開発されたことだ。Myzoneは、MIDが搭載しているアプリケーションが一目でわかるようになっている。
さらに、携帯端末向けFlash環境を促進する業界団体「Open Screen Project」によるFlash PlayerやAdobe Air、マイクロソフトの「Silverlight」(Moblin対応版)などが提供される。これらのリッチコンテンツ再生環境を利用すれば、パソコン向けのFlashやSilverlightベースのコンテンツを、MIDでも動かすことが可能となる。
2010年には「Moblin 2.2」がリリース予定で、センサーAPIやマルチタッチAPIなどが導入される。さらにメーラーやウェブブラウザーなどは、Moblin標準のソフトが用意される予定だ。
Moblin自体はオープンソースソフトウェアであるので、LinuxディストリビューターのNovellなどからも提供される。また、先日インテルが買収した組み込み用OS開発会社のWindriver社からも、Moblinのディストリビューションが提供される。
面白いのは、Moblin 2.0はMIDだけでなく、ネットブック/ネットトップ用のディストリビューションもリリースされることだ。7~9型の小さなディスプレーのネットブックなどでは使いやすそうだ。メールやウェブブラウジングに使うだけならMoblinで十分になる、かもしれない。