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物欲AVコモノ道 第24回

「PSP go」購入の前準備!? 手軽に動画を変換したい!

2009年09月28日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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設定項目がギリギリまで削減されたシンプルなインターフェイス

 操作の手順は、まず画面上部に並ぶデバイスのアイコンのいずれかをクリックし、その下のオプションを選択する。オプションといっても、圧縮率の高い「標準」と画質を優先した「高画質」、そして音声だけを抜き出したファイルを作成できる「音声出力」の3種類しかなく、悩む所はない。そして変換したい動画を指定すれば、エンコード作業が開始される。この簡単さが魅力だ。

動画再生機器としてPS3を選択したところ。ここで標準と高画質、音声出力のいずれかを選択すれば、あとはファイルを選んでエンコードするだけとなる

動画再生機器としてPS3を選択したところ。ここで標準と高画質、音声出力のいずれかを選択すれば、あとはファイルを選んでエンコードするだけとなる

 サポートする入力フォーマットは、MPEG-1/2/4や、WMV、QuickTime、H.264、DivXなど。昨今、デジタルビデオカメラのみならず、デジタルカメラでも動画の保存形式として広まっているAVCHDに対応している。こうした動画をiPodなどで再生できる形式に手軽に変換できるのは便利だ。

 出力フォーマットはWMVやMPEG-4などをサポートしている。ただTMPGEnc MovieStyleのインターフェイス上で選択するのはPS3やiPodなど、動画を再生する機器名称であり、個々のフォーマットを意識せずに使えるようになっている。このため、たとえばiPodで見るために変換を行なう際に、サポートしているファイル形式やビットレートを考える必要がないというわけだ。

ウィザード形式での変換も可能。なおHDD上に保存されている動画ファイルのほか、DVD-VideoやDVD-VR形式のDVDメディアのファイルを読み込んで変換することも可能だ

ウィザード形式での変換も可能。なおHDD上に保存されている動画ファイルのほか、DVD-VideoやDVD-VR形式のDVDメディアのファイルを読み込んで変換することも可能だ

 またユーザー自身である程度画質などを調整することもできる。左上にある「ファイル取り込み」ボタンを押すとウィザードが立ち上がるので、ファイルなどを選択した後「プロファイルの選択」において「ユーザー設定」を選べば、画質や解像度を選ぶことが可能である。

ユーザー設定モードも用意されているが、画質の選択肢は3種類しかなく細かな設定はできない。なお、23.976フレーム/秒の映像をスムーズに再生する「シネマモード」の設定も行なえる

ユーザー設定モードも用意されているが、画質の選択肢は3種類しかなく細かな設定はできない。なお、23.976フレーム/秒の映像をスムーズに再生する「シネマモード」の設定も行なえる

ユーザー設定モードでは、再生時間を短縮、あるいは引き延ばせる「タイムストレッチ」や、音声のキーを上げ下げする「キーチェンジ」、音楽映像でボーカルの声をカットする「ボーカルキャンセル」といったフィルタも利用可能

ユーザー設定モードでは、再生時間を短縮、あるいは引き延ばせる「タイムストレッチ」や、音声のキーを上げ下げする「キーチェンジ」、音楽映像でボーカルの声をカットする「ボーカルキャンセル」といったフィルタも利用可能

 とはいえ、細かな設定は不可能で、たとえば画質なら「標準」「低い」「高い」の3種類からしか選ぶことができず、ビットレートを数値で指定することは不可能だ。このあたりを見ると、「難しいことを考えずに変換できる」ことに徹底してこだわったアプリケーションだと感じる。

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