背面の発熱は多め ファンクションキーの扱いには注意を
ここで、恒例の発熱チェックとバッテリーベンチマークをやってみよう。
Atom Nを採用したパソコンは、おおむね「常にそこそこ熱い」ものだが、5101もその点は変わりない。アイドル時の底面で約35度、フルパワー時で約40度というのは、膝の上で使うには少々不快である。とはいえ、キーボードやパームレスト部は、不快なほど熱を持つわけではない。おおむね30度から33度の間であり、「常に生ぬるい」程度といっていい。机の上で使うなら、決して不快な製品ではない。ただし、パームレスト右下に発熱源があり、そこだけは35度以上になることもあった。
各部の温度 放射温度計による測定、外気温は26℃。フルパワー時のデータはH.264の動画再生時に計測 | |||||
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底面の最大発熱部 | パームレスト左側 | パームレスト右側 | キーボード左側 | キーボード右側 | |
アイドル時 | 約35度 | 約33度 | 約33度 | 約33度 | 約31度 |
フルパワー時 | 約40度 | 約33度 | 約35度 | 約33度 | 約33度 |
BBenchによるバッテリー駆動時間テストの結果は、2時間半弱から1時間45分程度、といったところ。5101標準搭載のバッテリーの駆動時間は、カタログ値で約4.5時間(JEITA測定法1.0による)だから、おおむねネットブックの水準どおりと言ってかまわない。省電力設定の如何ではあまり値が変わらず、バックライト輝度に大きく左右される、と予想される点も、Atom N搭載機らしいところである。
5101には、オプションで「大容量6セルバッテリ」が用意されている。こちらは、カタログ値で約9時間の動作が謳われている。標準搭載バッテリーに比べ倍の容量が搭載されていると考えられ、とすれば、無線LAN併用時の実働時間も、4時間弱から5時間程度の間と予想される。1日余裕を持って使うなら、オプションバッテリーの購入を検討した方がよさそうだ。
なお、5101には操作上の特徴がひとつあることに気がついた。
多くのノートパソコン同様に、5101にもバックライト輝度や音量調整用のホットキーが用意されている。やはりこれも、一般的なホットキーとの併用式である。だが1点違うのは、標準の動作では「ホットキーが優先」である、ということだ。多くのパソコンでは、ファンクションキーを押すと入力されるのはもちろん「ファンクション」の方。ホットキーを使う場合には、「fnキー」などとの同時押しが必要になる。
だが5101の場合は、この動作が逆である。ファンクションキーを押す際に、「fn」キーとの併用が必要になる。確かにキーボードのシルク印刷をよく見ると、ファンクションキーの方が薄く印刷されている。
筆者はファンクションキーをほとんど使わないので、この仕様を好ましく感じた。だが、日本語変換やアプリケーション操作の関係でファンクションキーを多用する人の場合、ちょっと注意が必要だろう。なお、この仕様はBIOS設定を変更することで、通常の「ファンクションキー優先」に変えることもできる。
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