風景写真をキリッと引き締める――カシオ「EX-Z450」
カシオのデジタルカメラは意表をついた機能をつけてくることが多い。例えばカメラ内で切り抜いた画像を簡単に合成あるいは動画にするといった「ダイナミックフォト」機能など、他メーカーではあまり考えつかないようなことをやってくる。
今回紹介する「EX-Z450」でイチ押しの機能は「風景メイクアップ」モードだ。これは、風景写真を撮った経験のあるユーザーならすぐに気が付くと思うが、空気中のチリや水蒸気のせいで発生する霞みをクリアな状態にしてくれる機能である。しかも、局所的に色調を際立たせて風景写真にメリハリまで付けてしまう。これはすべてEXILIMエンジン4.0の内部処理によるもの。同社の処理技術の目の付け所はやはり面白いし、この機能はこれから他社に真似されるのではないかとも思う。すべてカメラに任せることできれいに写ってしまうEX-Z450は、初めてのデジカメにお勧めかもしれない。
風景メイクアップのサンプル画像
■Amazon.co.jpで購入
秋の行楽にはどのデジカメを持っていく?
さて、ここまで計9機種のコンパクトデジカメを紹介してきた。筆者のおススメは、運動会を気軽に撮りたいならAFに優れたパナソニック「LUMIX FZ38」やターゲット追尾がウリのニコン「COOLPIX S640」、行楽地での集合写真なら小顔フィルターを内蔵したペンタックス「Optio P80」、気ままな一人旅ならばひと味違った風景が撮れるリコー「CX2」といったところ。それぞれの目的に合った機種を選んで、秋の行楽に出かけていただければ幸いだ。
この連載の記事
-
第4回
デジカメ
お散歩に持って歩きたい!注目デジカメ4選 -
第3回
デジカメ
小型軽量の本格派。ペンタックス「K-7」の実力 -
第2回
デジカメ
カメラマンの気分を盛り上げる一台――ニコン「D300S」 -
第1回
デジカメ
EOS 7DとEOS 5D MarkII、どっちが買い!? -
デジカメ
この秋注目のデジカメを総ざらい! - この連載の一覧へ