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Core i5でPC強化 必要なパーツはどれだ? 第1回

いま自作するならCore i5! 対応CPUクーラーも勢ぞろい!

2009年09月26日 12時00分更新

文● G&D matrix 松枝 清顕

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新アーキテクチャ“Lynnfield”は
「Windows 7」構築にベストマッチの予感

 既にご承知の通り、2009年10月22日木曜日に待望の次期OSとなるマイクロソフト「Windows 7」の一般発売が開始される。現行「Windows Vista」(DPS版)の発売は2007年1月30日であったため、実に約2年9ヵ月を経ての“フルモデルチェンジ”となる。
 当サイトでもWindows 7に関してはすでに何度となく取り上げているが(関連記事1関連記事2)、総じて現行のWindows Vistaよりも軽快な印象が強く、巷では非常に期待感が高まっている。

2009年10月22日に発売予定の「Windows 7」

 今回のLynnfield(ハード)との関連性は少々薄いとは言え、両者の発売時期がおよそ1ヵ月半の差というスケジュールと相まって、現在発売されているWindows Vistaにはアップグレードという手段が用意されているにもかかわらず、Windows 7の発売を待ってからの「Lynnfield + Windows 7マシン」自作を考えているユーザーは非常に多いのではないだろうか(本当であれば、同時発売またはOSが先に発売されるスケジュールを望んだ関係者も多いだろう)。ならばおよそ1ヵ月半のタイムラグを利用し、新アーキテクチャ“Lynnfield”やそれにまつわる構成パーツを十分理解し、吟味した上で10月22日を迎えるのも愉しみ方のひとつかもしれない。

Windows 7 Ultimateのパッケージ

Windows 7 Home Premiumのパッケージ

 さて、ここまで“Lynnfield”Core i7-800番台、Core i5-700番台の概要をお伝えしたが、ここからはカテゴリ別にCPUクーラー編、Intel P55 Express搭載マザーボード編、対応メモリ編、ショップブランドPC(BTO)編にそれぞれ区分けし、それぞれの特徴および現在入手できる製品の数々を紹介していこう。第1回目の今回はCPUクーラー編だ。

LynnfieldのCPUクーラーは
どこが変わったのか?

 コードネーム「Lynnfield」ことCore i7-860、Core i7-870、そしてCore i5-750が登場し、これでCore iブランドのソケットタイプが2種類市場に出回る事になり、少々ややこしい展開となった。
 なにがややこしいかと言えば、対応チップセットが違うだけでなく、従来のLGA1366と今回登場のLGA1156では微妙にCPUクーラーのリテンションピッチが違うため、わずか数ミリのためにCPUクーラーを新たに用意しなくてはならない。もちろん付属のリテールクーラーを使えばなんら問題は無いのだが、やはり自作派としては目的に応じた冷却重視タイプや静音重視タイプ等、汎用CPUクーラーを自由に選びたい。
 そこで今回は、まだまだ種類は少ないものの、Lynnfieldのピッチに対応し、現時点で入手可能なCPUクーラーを紹介していくことにしよう。

インテルのLGA系リテールクーラー。LGA775(画像右)、LGA1366(画像左)、そして青いラベルが付く今回登場のLynnfield LGA1156(画像下)

裏面を見る限りでは、プッシュピン間隔は同一に見えるが、すべて数ミリずつピッチが違い、同じLGA系と言えども完全に互換性が無い。ちなみにLGA1156は、LGA1366とLGA775のちょうど中間のピッチが採用されている。余談だが、このプッシュピンは“C33389リファレンス・ファスナー”という

LGA775用リテールクーラーは、φ約100mm、高さ30mmのアルミ製大型ヒートシンクに100mm角のファンが搭載されているので一見して違いが解る。ただし、LGA1366用(画像右)とLGA1156用(画像左)は、いずれもφ約85mm、高さ15mmのアルミ製ヒートシンクに92mmm角のファンが搭載されており、外見上の見分けは付かない

リテールクーラー搭載オープンフレームタイプファンを外したところ。放射状のアルミ製フィンは途中から先端に向けてYの字に分かれ、放熱面積を稼ぐ工夫がなされている。さらにコア中心部にあたるセンターには、銅柱が埋め込まれ、受熱能力および熱移動に貢献している

(次ページへ続く)

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