このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

最新パーツ性能チェック 第83回

TDP45Wの新CPU「Athlon II X4 605e/X2 240e」の性能と消費電力のバランスは?

2009年09月18日 00時01分更新

文● 宇野 貴教

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

消費電力

 低電力版CPUと言うことで、実際の消費電力は気になるところだ。CPUのみに負荷をかけた状態の消費電力をアイドル時の消費電力と比較すると、Athlon II X4 605eがクアッドコアCPUでありながら41Wとすばらしい数値を叩き出している。同じクアッドコアCPUのPhenom II 905eの54Wよりも13Wも低く、TDP45Wのアナウンスにふさわしい省電力ぶりだ。これならば高性能CPUクーラーであればファン回転数をかなり抑えることも可能で、静音PCでクアッドコアCPUを使いたいという人にはうってつけだろう。
 なお、CPU-Zで見たAthlon II X4 605eの電圧は1.05~1.1V。通常電力版は1.35Vなのでかなり低いことがわかる。
 デュアルコアCPUのAthlon II X4 240eの消費電力も、Athlon II X4 605eとほぼ同じレベルだ。動作電圧はCPU-Z読みで1.25Vとやや高めなので、低電圧動作にチャレンジする人にはなかなか面白いCPUかもしれない。

消費電力

消費電力(単位:W) ←better

低消費電力かつ低価格
静音PCやサブマシンに最適

 Athlon II X2 240eはインパクトは少ないものの、低電力版デュアルコアでは初めてとなるAM3/AM2+両対応ということもあり、サブマシンや省電力マシンでのニーズは高いCPUだろう。予想価格も約8500円とリーズナブルであり、チップセット内蔵グラフィックと組み合わせて使うCPUとして魅力的だ。
 クアッドコアCPUでは初めてのTDP45W枠製品となるAthlon II X4 605eは、実際の消費電力も低い上、予想価格が約1万5000円とあまり割高感を感じさせない価格設定になっている点が見逃せない。日本では人気の高い静音PCや小型PCのクアッドコア化を加速させる、要注目のCPUと言えるだろう。

チップセット内蔵グラフィックと組み合わせて使うCPUとして魅力的な「Athlon II X2 240e」

静音PCや小型PCのクアッドコア化を加速させる、要注目のCPUと言える「Athlon II X4 605e」

【関連サイト】

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中