このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

驚愕の結果! アルカリ乾電池性能比較実験! 第8回

あの電池実験はこうやった! リレーユニットの製作を全公開!

2009年09月24日 21時13分更新

文● 藤山哲人

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

16、リレーのスイッチ用の電線を配線する

 この装置の場合は、乾電池のON/OFFなどを行なうため細い電線を使っているが、コンセントの100Vを制御する場合はそれ用の電線を使うこと。

リレーとの接続には、自動車のオーディオ用配線のコネクタを利用しているが、リレーの端子に直接半田付けしてもかまわない

 リレーは、コイルに電流が流れたときにONになる端子と、電流が流れていないときにONになる端子、加えて共通の端子の3つがある(リレーによっては異なる場合もある)。どの端子が、共通(コモン:COMという表記もある)で、どちらがコイルに電流を流したときにONになるかは、リレーに印刷している回路や、リレー内部の電線を目視、もしくはテスターを当てるなどして確認しよう。

また写真のリレーは、1つのリレーに独立した2系統のスイッチがある。これらは、それぞれを独立して利用してもいいし、2つのスイッチを並列に使ってもかまわない

100Vなどを制御する場合は、1本の電線を2つの端子に半田付けするといいだろう。次の写真は、100Vのコンセントを制御する場合の配線見本だ

コンセント(オス)の片方は、コンセント(メス)の片方にすべて接続。もう片方のコンセント(オス)は、リレーのコモン端子に接続する。残るコンセント(メス)の電線は、各チャンネルのリレーに半田付けする。リレーや電線の定格を越えないように、各所にヒューズを挟むとよりよい

17、すべて配線が終わったらケースに入れて完成

 ケース内には、12Vの配線と100Vの配線が混在するので、ジップタイなどで電線をまとめておくこと。

リレーはブチルゴム系の両面テープでケースにがっちり固定する。転がって100Vに触れるとパソコンを破壊しかねないので注意!

 写真では、電源として古い外付けCD-ROMの電源部を流用し、スイッチや通電ランプなども組み込んだ。このような電源を利用する場合は、PC内部の電源コネクタと同じものが利用されている。黄色の電線(オレンジやそれ以外の色の場合もある)が+12Vとなっているので、今回製作した電源ラインのVccに接続。となりの黒い電線がマイナスなので、電源ラインのGNDに接続する。

 ACアダプタの場合は、アダプタの表示にしたがって配線してほしい。なお、ACアダプタは、12V 1A程度のものを用意しよう。

ネジで電線を固定できる端子台。電線を半田メッキして端子に直接噛ますこともできる。写真の上段は、端子に抵抗の足の切れ端を噛ませて、ワニ口クリップで止められるようにした。上と下の端子が通電するようになっており、隣同士は絶縁されている

実験用に使うなら端子台を使うと便利


 実験用途などで、頻繁に電線を差し替えたりする場合は、「端子台」というものを使うと便利だ。ネジで電線を接続するようになっていて、配線の切り替えが簡単。

 リレーの3つの端子をそれぞれ端子台に接続すれば、さまざまな用途に使えるだろう。 




次回予告

 今回はリレーユニットのハードウェアを製作したが、次回はこれをパソコンからON/OFFの制御をするためのソフトウェアを解説しよう。

■関連サイト

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ