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ニワンゴ×247Musicがネットの才能を発掘

未来のスター誕生!? 「ニコ生☆生うたオーディション」が面白い

2009年09月18日 12時00分更新

文● 全農連P

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「こんな可愛い子が女の子なはずがない!?」の参加者も

転少女(コロスケ)さん

転少女さん。ふだんはアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」キャラクターの声真似で人気を博す

 やまだんさんの次は、転少女(コロスケ)さんの登場。

 転少女という名は「そこら辺に転がっていそうな少女」の略。ニコ動では、「歌ってみた」+「踊ってみた」というパフォーマンスを見せており、動画投稿だけでなく、ユーザー生放送でも人気を集めている。

 今回は「ドラ○もん」のお面に初音ミクのコスプレという姿で登場して、審査員に「先制パンチ」を食らわせた。彼女はアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくるキャラクターの声マネに定評があるが、オーディションでもしっかり「朝比奈みくる」の声で自己紹介をして、歌う前から会場をカオス状態におとしいれる。

 曲は桃井はるこの「ワンダーモモーイ」。ネタ満載の登場で「出落ちか」と思わせておいて、実際歌ってみるとめちゃくちゃ上手いというギャップを見せつけた。結果的にはユーザー票63.7%+審査員票1票で合格。決してネタだけでなく、実力も認められた形だ。



 ちなみに転少女さんは、9月2日にニコ動に投稿した「そこらへんに転がってそうな少女が『七色のニコニコ動画』を歌ってみた」という動画が早速、10万再生を超える人気を集めている。ネタの作りや構成がウマかったので「一体どういった環境で作ったのか」と聞いてみると、「動画はWindows Movie Makerで、画像はPhotoshopで編集しました」とのこと。普通の環境でも、天性のネタのセンスがあれば面白い動画が作れるのかと思い知らされた。生放送では顔を隠していたが、審査員の都倉さんも「べっぴんさん」と絶賛した素顔は普通に可愛かった。

オーディションの様子を見入る転少女さん。「やっぱ(百花)繚乱うまいなー」と称賛を口にしていた


百花繚乱さん

百花繚乱さん。こう見えても男性です

 続いてはまたしても「ネタ枠」から百花繚乱さん。

 主にユーザー生放送で活動している彼(彼女?)は、めちゃくちゃクオリティーの高い女装+女声というパフォーマンスで有名だ。ニコ動のコミュニティーには現在1万人以上のファンがいる人気者であり、まさに「ユーザー生放送の異才の持ち主」と言えるだろう。

 彼の生放送では、女声から男声に戻ろうとするときに「bbbbbbbb」という大量のコメント(弾幕)が流れるのが特徴だ。これはゲーム「ポケットモンスター」シリーズで、ポケモンが進化するのをキャンセルするためにBボタンを連打する「進化キャンセル」を意味しており、彼の動画のアイデンティティーにもなっている。実際に今回のオーディションでも登場直後からこの弾幕が数多く流れていた。そんなところからも人気がうかがえるだろう。

 オーディションにはゴスロリっぽい衣装で登場して、女声で自己紹介を始めていた。ひょっとすると視聴者の中には、本当に女性だと思った人もいたかもしれない。

 歌ったのは、ボーカロイドオリジナル曲として100万再生を超えるほど知名度が高い「magnet」。女声で歌うというのはかなり難しいので、冒頭は音程やテンポを外していた。そのため、生放送の画面では「ズコー」というコメントが立て続けに流れる。しかし、サビに入るといきなり男声に「進化」するというパフォーマンスで度肝を抜く。この女から男に早変わりするギャップが効いたのか、視聴者票50.9%+審査員票1票で合格。審査員からは「サビでようやく理解した」という声が聞かれた。

 インタビューでは、本番で披露しそびれた、とあるネタを見せてもらった。初見では「こんな可愛い子が女の子なはずがない」という幻想を抱かせてくれるが、この動画を見る限り、しっかり「進化」してわれわれを現実に引き戻してくれる。

合格が発表されたとたんに「ええええええ」「おおおおおおお」と大量のコメント(弾幕)が流れた

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