ネタだけじゃない、安心の「ニコ生クオリティー」
ヒトリヅカタナコさん
まず一人目の合格者であるヒトリヅカタナコさんから。
彼女がオーディションで歌ったのはオリジナル曲だ。オーディションはニコ動のユーザーが見ているので、当然、ニコ動内で人気の曲を歌ったほうが支持を集めやすい。生放送中は、あえてオリジナルを選んだというその姿勢に対して、賛否両論のユーザーコメントが飛び交っていた。しかし、最終的にはユーザー投票で64.5%を獲得して、さらに審査員の合格をもらったのだから、かなりスゴいことだろう。
なお、今回の取材ではメッセージ動画を撮ることになっていたのだが、取材陣の「だらしねぇ」不手際により、いきなりヒトリヅカさんだけ収録を忘れてしまった。後日、丁重に謝罪しつついただいたのが以下の動画だ。
やまだん氏
やまだん氏。筆者は、卓球用品で有名なバタフライの運動着で登場したところが気になった
2人目の合格者は、ニコ動の「歌ってみた」カテゴリでおなじみのやまだん氏。
伸びのある高音と熱い歌声に定評があり、彼が投稿した動画に「口からCD音源」というタグが付けられるほど人気を集めている。「SKILL」や「GONG」といった曲で見事なまでの影山ヒロノブの真似を披露しているので、アニソン歌手グループ「JAM Project」の曲を歌っているイメージが強い。
今回歌ったのは、テレビアニメ「ドラゴンボール改」の主題歌である「Dragon Soul」。オーディション前の審査用に上げたライブ動画では圧巻の声量を見せていたが、それは生放送でも健在だった。さらに歌っている途中に審査員の前まで歩み寄ったり、カメラに向かって手を振ったりと濃いパフォーマンスを見せる。その結果、ユーザー投票で76.6%という支持を集めて、余裕の合格となった。
インタビューでは「とりあえず草※を生やしたい」と「ネタ枠」であることを強調していたが、そのキャラクター性に加え、実力が伴っていたから合格を勝ち取ったのだろう。さすがと言うしかない。
※草を生やす ニコ動などでは、笑いを意味する「w」が、文字の見た目が似ているため「草」と呼ばれている。そのため「wwwww」というコメントが投稿される行為について「草を生やす」という。
