各ベンチマークツールでも圧倒的
別の側面からも性能を見ていこう。iPhone/iPod touch用の簡易ベンチマークツール「Benchmark」(Apple Storeで見る)というアプリがある。こちらのテストでは、より顕著な差が出た。
ウェブブラウザー上で実行できるJavaScriptのベンチマーク「SunSpider JavaScript Benchmark」も、各端末のSafariで試してみた(関連リンク)。第3世代iPod touchは、第2世代の半分、第1世代の3分の1の時間で同じJavaScriptの処理をこなしていることになる。
ちなみに「Checkup」(Apple Storeで見る)というiPhone/iPod touchアプリを使えば、各端末のCPUやメモリー容量を調べることができる。その結果を表にまとめてみた。
こうして見てみると、第3世代iPod touchやiPhone 3GSでは、CPUのクロック周波数が上がっているのも確かだが、メモリー容量の増加が高速化をもたらしているのだろう。
各iPod touch/iPhoneの仕様
機種名 | iPod touch | iPhone | |||
---|---|---|---|---|---|
1G | 2G | 3G | 3G | 3GS | |
CPU | 412MB | 532MHz | 600MHz | 412MHz | 600MHz |
Bus | 103MHz | 133MHz | 100MHz | 103MHz | 100MHz |
Memory | 116MB | 116MB | 253MB | 116MB | 253MB |
今回、米アップルのiPod担当ワールドワイドプロダクトマーケティング、ショーン・エリス氏にインタビューする機会を得た。その際、「新しいiPod touchは、何について最大で50%速くなるのか?」と質問してみたところ、「アプリの起動やウェブブラウザーなど、ユーザーが最大で50%の高速化を感じられる」と解説してくれた。
第3世代で32/64GBのiPod touchは従来の第2世代よりは確実に性能がアップしている。普段iPhone 3GSを使っている筆者が数日iPod touchを試した限りでは、まったく速度差が感じられなかった。従来のiPod touchに比べてメモリー容量も多くなったため、アプリを複数起動したあとに動作が重くなるという現象もそう起こらない。
iPod touchのラインアップには、8GBで1万9800円という求めやすいモデルも用意されているが、実際に端末を手にしてゲームで遊んでみると、細かいロード時間などが気になるもの。本気で遊ぶためにも、最初から32GBモデル(2万9800円)か64GBモデル(3万9800円)を手にしておくことをお勧めしたい(Apple Storeで見る)。