まだまだ新機能が盛りだくさん
JPEGで撮ってる最中に「あ、このシーンいいかも」と急にRAWで撮りたくなった場合に便利なのが「ワンタッチRAW+JPEGボタン」。ファインダー左横のボタンを押せば次のシャッターがRAW+JPEGに切り替わる。記録モードがJPEGのみ、もしくはRAWのみのときに有効な機能だ。シャッターボタン脇のファンクションボタンに割り当てることも可能だ。
また背面などにある一部ボタンは自分の好みで機能を割り当てることが可能になっているなど、カスタマイズ機能も強化されている。
内蔵ストロボにはワイヤレストランスミッター機能も搭載された。従来は純正のクリップオンストロボを多数使用して多灯発光させる際に対応したストロボか、外部のトランスミッターが必要だったが、7Dでは本体と対応外部ストロボが1つあれば多灯ライティングを行なうことができる。
さらに、5D MarkIIゆずりの4段階で設定できる「オートライティングオプティマイザ」にも注目。暗部の描写力がだんだん上がっているのがわかる。強めではかなり露出の制御をしているが暗部のノイズの発生は少ない。
オートライティングオプティマイザの効果
キヤノンデジイチの新時代が到来
全般的に基本性能の底上げに成功しており、これはキヤノンのデジイチ新時代の到来と言っていいだろう。今後登場するすべてのキヤノンデジイチの未来が少しだけ垣間見える。撮像素子のサイズ以外では完全に5D MarkIIを上回る機能を持っているので、フルサイズ素子にこだわらないのであれば7Dは即買いしてもいいのではないだろうか。
……と、キヤノンのデジタル一眼ユーザーにはオススメだが、ニコンユーザーは「D300s」が出たばかりでこちらの方を気にしている人が多いはず。そこで次回はD300sについて詳しく見ていきたい。
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