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物欲AVコモノ道 第22回

PS3でパソコンのコンテンツを自由自在に再生したい!

2009年09月14日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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トランスコード機能を備え、FLVも配信できるTVersity

 そこで試してみたのが「TVersity」である。こちらは無償版も提供されているDLNAサーバで、Windows Media Playerとの大きな違いは、元のコンテンツをDLNAクライアントで再生できるフォーマットにリアルタイムで変換して送信できるトランスコードの機能が用意されていることだ。

TVersityの公式サイト。無償版のほか、有償版も提供されている。有償版ではHuluなどの動画コンテンツをDLNA経由で再生できるといった機能が使えるようだ

TVersityの公式サイト。無償版のほか、有償版も提供されている。有償版ではHuluなどの動画コンテンツをDLNA経由で再生できるといった機能が使えるようだ

 PS3自体、ファームウェアのアップデートで再生できる動画フォーマットの数を増やしており、MPEG-1/2や各種MPEG-4系、さらにはDivXやWMVまでサポートしている。

 ただTVersityを使えば、パソコン側で事前に変換作業を行なうことなく、PS3が未対応のFLVをリアルタイムにトランスコードしてDLNA経由で再生するといったことが可能になる。

 ちなみに、このトランスコードにはWindows Media Playerの機能を利用しているようで、あらかじめ対応するコーデックをインストールし、さらにその拡張子(FLVなら.flv)をWindows Media Playerに関連付けておく必要があるので注意してほしい。

 では、さっそくインストールを行なってみよう。まずは公式サイト(関連サイト)にアクセスし、無償版(Free Edition)のTVersityのインストーラをダウンロードする。あとはインストーラを実行すれば完了である。ちなみに、執筆時のバージョンは「1.7 beta」となっていた。

 なおTVersityではパーソナルファイアウォールが自動で設定されるが、場合によっては手動での設定が必要になる場合がある。もしうまく通信できなければ、Windows Vista標準のパーソナルファイアウォールなら、Windows ファイアウォールの設定画面で「例外」タブで「プログラムの追加」をクリックして「TVersity Media Server」を選択、さらに「ポートの追加」を選んで「41952」と入力してほしい。

TVersityの登録フォルダ一覧画面。設定項目は多いが、インターフェイス自体はシンプル

TVersityの登録フォルダ一覧画面。設定項目は多いが、インターフェイス自体はシンプル

TVersityで配信するファイルが入っているフォルダを指定しているところ。なお、ファイル単体で登録することも可能で、柔軟性は高い

TVersityで配信するファイルが入っているフォルダを指定しているところ。なお、ファイル単体で登録することも可能で、柔軟性は高い

 インストールが完了し、設定画面を開いたら「Library」ボタンをクリックし、DLNAで共有したいコンテンツが置かれているフォルダを指定する。「Add Item」を選ぶとダイアログが表示されるので、「Folder」にパスを入力、さらに「Title」と「Tags」にそれぞれタイトル及びタグを入力しておく。タイトルやタグを使ってコンテンツを適切に分類しておけば、PS3で再生する際に素早くアクセスできるのでぜひ設定しておこう。

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