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夜景にも応用できる!鉄道博物館で手持ち撮影

2009年09月15日 17時17分更新

文● 写真 三浦健司

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暗い場所でブレを押さえる撮影テクニック

 夜景にも応用できる暗所撮影テクニックを説明する。

 コンパクトデジタルカメラの場合は、脇を締めて両手でカメラをしっかりホールドする。デジタル一眼レフの場合は、脇を締めレンズを左手で下から支え、カメラのグリップをしっかり握る。撮影時に近くに壁や柱、フェンスがある場合は、体を密着させ、体のふらつきをなくす。シャッターボタンは人差し指の腹で優しく、ゆっくり押し込み、ゆっくり離す。ブレの原因になるので、乱暴にシャッターを切らないようにする。

 撮影時のISO感度について、今回撮影に使用したニコンD90の場合、ISO感度800がきれいに撮れる上限と感じた。ISO感度は明るさに応じ、なるべく低い感度を200から800の間で選ぶとよい。ISO感度1600の使用は、できるだけ避けることをお勧めする。他機種で撮影する場合も参考にしてもらえればと思う。

 ここからは各展示の撮影で役立つテクニックを解説する。

運転シミュレーターの撮影

 館内1Fのシミュレーターホールに蒸気機関車D51形や新幹線の運転シミュレーターがある。

蒸気機関車D51運転シミュレーター室内の撮影。キャブ(運転室)の枠に体をあて、脚を前後に開き姿勢を安定させて撮影する。体のふらつきを最小にとどめて、ブレを防止する

電車運転シミュレーター内部の撮影。電車の運転シミュレーター内部の撮影は、車両出入り口の枠に手をあて、同時にレンズを押さえるテクニックでカメラブレを軽減する。シャッターは息を止め、お腹に力を入れ体の揺れが最小の時に押す。体を支える物がない時のブレ防止テクニックだ

ヒストリーゾーン

 ヒストリーゾーン1階は鉄道車両の実物が展示されている。1階は車両を間近から、2階は車両を俯瞰した状態で撮影できる。

2階からヒストリーゾーン全景を撮影

2階からヒストリーゾーン全景を撮影する際は、落下防止フェンスの手すりを支えに利用する。両腕を手すりにしっかりと密着し、カメラも額を密着させる。体の重心を動かし安定する位置を捜す。息を止め体の揺れを抑えながらシャッターを押す

ライブビューの画像を見ながら撮影

手すりにカメラを置き手で固定し、ライブビューの画像を見ながら撮影した。レンズの向き(角度)は、レンズを支える左手の指を重ね、手すりとの間に差し込んで調節した。カメラをしっかり固定でき、中望遠クラスの撮影も可能

転車台上のC57形

2階から転車台上のC57形を撮影した。手すりを支えに撮影する場合、レンズフードなどを1階に落とさないように注意、あらかじめ外しておくと安全だ

 2階の見所の1つは、1階にある蒸気機関車C57形135号機が転車台上で回転するシーンだ。動きのあるシーンなので、動画で撮るのも手だ。

動画撮影時

2階から動画撮影中。カメラの構え方は、両腕を手すりに密着させ、首に掛けたストラップにテンションをかけつつ腕を突き出す。手ブレが大幅に軽減される。実際の動画で確認してほしい

あぐら

1階で撮影。床にあぐらで座り、両肘を膝や太ももに乗せカメラを固定する。あぐらをかいて撮影する場合は、人のいない瞬間を見計らい手際よく実行すること。長時間の座り込みは慎む

フェンスの利用

1階で撮影。転車台のフェンスで体を支え、カメラブレを軽減した


(「模型鉄道ジオラマ(レイアウト)」へ続く)

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