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Windows 7はビジネスPCを変えるか? 第8回

デルに聞く、Windows 7のコスト削減効果 (3/3)

2009年09月11日 09時00分更新

文● 山本雅史

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ショウルーム写真1

デルのショウルーム内の、最新PCと過去のPCとの消費電力比較コーナー「Green IT 消費電力比較デモ

電源コストを考えれば、最新のPCに移行を

 Windows 7は、エコに関しても新しい機能を提供している。

ベンチマーク

右の数値が3~4年前のもの、左が現在のPC

堀内 「Windows 7は、電力を非常にきめ細かくコントロールできるようになりました。デルのショウルームで、3~4年前のPCと最新のPCを比較すれば、電力の消費量は一目でわかります。最新のPCは、3~4年前のPCの1/2程度の消費電力になっています。

 今後、企業はCO2排出を抑えていかなければなりません。こういったことを考えれば、新しいPCで電力消費を押さえていくいくことが必要です。電力消費を押さえながらも、性能的には、3~4前のPCと比べものにならないほど高いパフォーマンスを持っています」

 不況下ということで、新規投資はできるだけ遅らせたいというのが、企業にとっての本音だろう。しかし、最近では、XPという古いOSや昔のPCを使い続けることのデメリットが、大きくなってきている。マイクロソフトも、古いPCを使い続けるデメリット、新しいPCを導入するメリットを訴えている。

 もう一つの大きな問題は、現在利用しているXPやPCをあと数年使い続けると、次のリプレイス時期には、新しいOSやアーキテクチャーの異なるCPUがリリースされ、移行に大幅なコストがかかる可能性がある点だ。

 マイクロソフトでは、4年をメドにして、新しいOSのリリースを検討している。2013年頃には、新OSがリリースされるので、XPから2013年の新OSへの移行は、2バージョンのスキップとなり、移行に大きな苦労が伴う。この意味からも、いったんWindows 7へ移行した方が、長期で見た移行コストがかからないことになるだろう。

 Windows 7は、企業にとってすぐに飛びつくOSではない。しかし、今までのように、VistaをXPにダウングレードして利用するという選択肢はないだろう。今後は、企業においても、Windows 7を前提としたITインフラの構築が必要とされるだろう。

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