まずは「下絵の下絵」から描いていく
ひいろさんはペンタブにワコムのBAMBOO FUN(CTE-450)を使用している。BAMBOO FUNは2万円以下で買えるお手頃タブレット(amazon.co.jpで見る)。ここでもお財布に優しい制作環境となっていて、とりわけ初心者には嬉しい。動画のスクリーンキャプチャーにはCamStudioを使っている。
この記事ではキャプチャー動画を冒頭に、静止画を記事本文に配置し、両面から「今何をしたの?」を分かるように解説していく。……ちなみに、下に載せた動画は当日、2度目の収録。前回もそうだったのだけど、キャプチャーにはなぜか苦労させられる。体に電波でも帯びているのだろうか。
ともあれ、まずは線画の前段階のラフスケッチから。キャンバスサイズはウェブ用に小さめで1024×768ドットに設定。まずはエンピツツールで青系統の色を選択し、ざっくりとしたラフを描いていく。レイヤーは1枚のままだ。特にペンのサイズは気にせず、やや大きめのサイズでさくさくと進める。
「大胆なアングル」ということで下から覗き込む構図に設定し(これも腐心した)、腰を中心にバランスを取る。この段階で特に繰り返し行なうのが、コピー&ペーストでイラストのリサイズをすること。人物のポーズや角度を修正し、最適なポジションを探す。わずか1ヵ所のポージングを決めるのに何時間もかけることもあるという。
こうしてざっくりした下絵を描き終えたら、つづいてキャラクターの線画ラフに移る。「重ねる」モードの新しいレイヤーを作成、レイヤーの濃度(不透明度のようなもの)を40%程度に設定し、描いた線を下敷きにする。下敷きの線とは色を変え、細めのペンを選択。Pixiaでは細かくペンのサイズを指定することも出来るが、ラフの段階では特にこだわらず、プリセットの2番目に細いものを使用する。
この段階では紙に描くようにサッサッと勢いよく筆を引き、画面全体のバランスを整えることが肝要。キャラクターが抱えている画板を描くときには直線ツールを使用してきれいに直角を描いておくこと。これが後で本番を描くときの布石になる。
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