すべての製品に対し、ドライバーを提供
ワールドワイドで考えれば、PCメーカーの数は多い。企業が、レノボのPCを選択する意味はどこにあるのだろうか?
マシュー 「レノボは、マイクロソフトといっしょにWindows 7のテストを行なっていますが、そのベンチマークにおいて、レノボのノートパソコンはトップ10に入りました。もう一つ重要なのは、Windows 7がリリースされたときに、レノボはすべての機種のドライバーやアプリケーションを対応させるということです。これにより、企業ユーザーはもちろんコンシューマーユーザーも、一気にWindows 7へ移行しやすくなるでしょう」
これ以外にも、ThinkPadにレノボ独自のシステム管理技術「Think Vantage」を用意している。このソフトは、ネットワーク設定や電源管理など、PCのさまざまなシステム管理ができるものだが、Vistaでも、XPでも、同じユーザーインタフェースを持っており、ユーザーがWindows 7に移行しても、システム管理に困ることはない。
こういった部分は、企業において、新たなトレーニングを行わなくてもいいため、大きなメリットになる。
さらにレノボでは、ThinkPadの品質を動画で公開するなど、システムとしてのアドバンテージを啓蒙中だ。
企業は低価格なNetbookを使うのか?
最近は、低価格のNetbookが流行っている。企業でもNetbookは数多く利用されるのだろうか?
マシュー 「確かに、低価格ということでNetBookは注目を集めています。しかし、NetbookにインストールされているOSは、機能を限定されたバージョンのため、ビジネス向けのProfessionalなどのOSをバンドルすると、高額になってしまいます。計算してみると、Netbookにビジネス向けのWindows 7をインストールすれば、ノートPCとあまり変わらない価格帯になってしまいます。これなら、低い性能のNetbookよりも、ある程度の機能を持つPCの方が選択されるでしょう」
実際、レノボでは、Netbookよりも広い液晶画面、高機能なCPUを採用した薄型のノートパソコンをリリースした。また、ThinkPad自体も製造コストを見直して、買い求めやすい価格帯にしている。
マシュー 「2010年以降にWindows 7の採用が一般になります。レノボではこれに合わせて、2010年には新しいノートパソコンをリリースしていきます。新製品は、企業においても非常に使いやすい製品となっています」
マシュー氏の言及する“2010”が、前半なのか後半なのか、そのあたりはまだまだ言及されないが、少なくとも来年に向けて、Windows 7導入計画を練っておいたほうがよさそうだ。
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