ThinkPadを擁する世界企業レノボ。同社は、Windows 7の本格導入は来年と見ており、そのタイミングに照準を合わせている。Windows 7時代の新ThinkPadは企業でもより使いやすいものになるという。
ビジネス向けのノートパソコンとして、多くのユーザーに愛されてきた「ThinkPad」。このブランドを継承したレノボは、企業向けのWindows 7に関してどのように考えているのだろうか?
今回は、レノボ ワールドワイド・コンペティティブ・アナリスト Matthew Kohut(マシュー・コーハット:以下マシュー)氏に話を伺った。
マシュー氏は、ワールドワイド・コンペティティブ・アナリストという見慣れない役職(タイトル)を持っている。
これは、世界各地のビジネスパートナーや顧客にレノボの製品をよく分かってもらうために、レノボ製品の優れた信頼性、安全性、管理のしやすさを、実演を交えながらわかりやすく説明するというものだ。
ワールドワイドで活動している同氏の意見は、「Windows 7を世界はどう捉えているか?」と考える端緒にもなるだろう。
Windows 7のビジネス展開は2010年以降
Windows 7のボリュームライセンス版は、9月1日にリリースされたが、実際に企業に導入されるのはいつか? レノボはすぐに始まると見ているのだろうか?
マシュー 「企業にWindows 7が導入されるのは、2010年以降になると思います。企業によっては、2012年頃になるかもしれません。企業での導入は、コンシューマーPCのようにリリースされたからといって、すぐに開始されるわけではありません。やはり、様々なテストを行ない、自社のITシステムに導入しても大丈夫かどうか判断すること重要です。このため、テストには半年から1年かかります」

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