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JUSTIOシリーズ6製品が一挙ラインナップ

ブラザーから実売10万円切る小型カラーLED複合機

2009年09月03日 10時00分更新

文● 企画報道編集部

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 リーマンショック以来、ページプリンター市場はほぼ横ばいを続けているが、A4ビジネス複合機に関しては、2010年以降に成長が期待できるという(ブラザー予測)。これには、昨今急速に省電力技術が進んでいることや、(プリンターとスキャナー、ファクス単体の設置に比べて)オフィスの限られたスペースを有効活用できることなどが主な理由だ。同社が本日都内で開催するプライベートイベント「Brother World JAPAN 2009」に併せて発表する新製品は、そうした買い替え需要を狙ったフルラインナップになっている。

LED搭載の新規プリントエンジンで小型化を実現

LED光源採用カラー複合機では最上位モデルとなるJUSTIO「DCP-9120CN」(左上)、LED光源を採用したカラーページプリンターJUSTIO「HL-3040CN」(右上)、両面印刷機能を標準装備するモノクロ複合機JUSTIO「MFC-8380DN」(左下)

 “JUSTIO”(ジャスティオ)ブランドのカラーページプリンター/複合機のうち、3製品が新開発のLED光源採用プリントエンジンを採用し、本体を小型化している。カラー/モノクロともに毎分16枚印刷可能な新エンジンにより、カラーページプリンター「HL-3040CN」は高さ25cm、ADF付きスキャナー搭載のカラー複合機「DCP-9010CN」と「DCP-9120CN」(ファクス付き)は高さ40.1cmを実現。いずれも国内でクラス最薄だという(同社調べ)。

 使い勝手の面も改良されている。CMYいずれかのカラートナーが切れた場合、従来はトナーを補充するまで印刷できなかったが、Kトナーさえあればモノクロ印刷が可能になっている。仕事上のダウンタイムを最小限に抑えられるわけだ。

 また、本体下部の給紙カートリッジと上部排紙口に加えて、前面に給紙トレイ(手差し)、背面に排紙トレイを用意する「2way給紙&排紙」を採用。ハガキや封筒、OHPシートなどの厚みのある用紙への印刷では、ストレート給排紙により、反りの少ない印刷が可能になる。

 価格はすべてオープンプライスだが、予想実売価格はHL-3040CN(ページプリンター)が4万5000円程度、DCP-9010CN(複合機)は8万円程度、DCP-9120CN(ファクス付き複合機)は9万円程度となる。発売時期は11月上旬。いずれも両面印刷には対応しないが、有線LANインターフェースを標準装備しており、オフィスの即戦力になりそうだ。


SOHOや家庭向けのインクジェット複合機
「MyMio」シリーズもラインナップ一新

MyMio「MFC-935CDN/CDWN」

MyMioの最上位モデル「MFC-935CDN/CDWN」。製品名の末尾がCDWN(もしくはCDW)とあるのは、電話子機が2つ標準装備されたモデル

 同時にインクジェット方式の複合機“MyMio”(マイミーオ)シリーズも7製品が発表され、フルモデルチェンジした。実売価格は、ファクス付き無線&有線LAN対応の最上位モデル「MFC-935CDN」で4万円程度(子機2台付きのCDWNは4万8000円程度)、ファクスを省略した最下位モデル「DCP-390CN」は1万円台半ば。低価格ながらファクス付きモデルが充実しているため、家庭用途のみならずSOHOなどの小規模ビジネスにも支持されている。

 新製品では、上位2モデル4製品(MFC-945CDN/CDWN、MFC-735CD/CDW)で5インチのタッチパネル対応カラー液晶を採用したほか、全機種で“インク節約モード”を搭載した。これは色を淡く表現するものの、輪郭部分を強調するというもので、写真などの印刷にはあまり向かないが、グラフなどを多用したビジネス文書ではインクを節約しつつ読みやすい出力が得られるという。

 なお、本日開催のイベント「Brother World JAPAN 2009」については、追ってレポート記事を掲載する予定だ。


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