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買う前に知っておきたいWindows 7のアレコレ特集 第1回

どれを買えばいい? Windows 7エディション全部解説

2009年09月02日 18時00分更新

文● 二瓶 朗

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国内でパッケージ発売されるのは 3エディションのみ

 エディション比較の前に、まず国内でパッケージ販売されるエディションについて確認しておこう。

 Windows 7の6エディションのうち、日本国内でパッケージ発売されるのは、Home Premium、Professional、Ultimateの3エディションのみとなっている。

 Home Basicは、新興国向けの低価格エディションとして提供され、日本国内での提供は予定されていない。国内の一般ユーザーが利用する機会はまずないだろう。また、EnterpriseはUltimateと同等の機能を搭載するが、マイクロソフトの企業ユーザー向けサービス「マイクロソフトソフトウェアアシュアランス」に加入している企業に一括ライセンス提供されるエディションとなる。こちらも一般ユーザーが利用する機会は少ないだろう。

 Starterも若干提供方式が異なるエディションだ。Starterは主にネットブックや低スペックパソコン向けとして提供されるが、パッケージでは販売されず、パソコンへのプリインストール版のみが提供されることとなっている。残念ながら、現在Windows XPやVistaを使っているネットブックユーザーが、Starterにアップグレードする手段は基本的にはなさそうだ。

 ということで、以下ではこれらを除いた3エディションについてその違いを解説していく。なおStarterについては、本特集の別記事にて詳細を解説するので、そちらを参考にしていただきたい。


各エディションの機能にはどんな差がある?

 「Home Premium」「Professional」「Ultimate」の機能差の概要を表にまとめた。○は含まれる機能で、×は含まない機能である。

Home Premium Professional Ultimate
Aero系各機能、ジャンプリスト
ホームグループとフォルダー/プリンター共有
Windows Media Center
ドメイン参加 ×
Windows XPモード ×
ネットワークバックアップ ×
リモートデスクトップ(サーバー側) ×
BitLockerドライブ暗号化 × ×
多言語対応 × ×

 前述のとおり、Windows 7では上位エディションが下位エディションの機能をすべて含む仕様になっている。パッケージ販売されるこの3エディションでは、「全部入り」のUltimateが最上位で、企業ユーザー向けのProfessionalが一般ユーザー向けのHome Premiumよりも上位エディションであることが明確である。


Aero系各機能、ジャンプリストなど

Aeroの特徴でもある半透明表示は3エディションともデフォルトで有効となっている

 パッケージ販売される3エディションでは、Windows 7の大きな特徴である新しいタスクバーなど、ユーザーインターフェース部分の仕様は共通となる。Windows Aeroの半透明表示はもちろん、「Aero シェイク」(Aero Shake)や「Aero ピーク」(Aero Peak)などの機能(関連記事)も標準装備となっている。

新タスクバーに搭載された「ジャンプリスト」も各エディションで共通

タスクの切り替えを容易にする「Aeroピーク」。複数のウインドウが開いているときにタスクバーのサムネイルをポイントすると、そのウインドウ以外のウインドウが透明表示になる


ホームグループとフォルダー/プリンター共有

 家庭内LANなどの小規模ネットワークを容易に構築する「ホームグループ」も共通の機能だ(関連記事)。ファイルやプリンターの共有設定が容易にできる。

ホームグループを作成すれば、グループに参加したパソコン間でのプリンターやファイルの共有が簡単に


Windows Media Center

テレビの視聴/録画のほか、デジカメ写真の表示や各種動画の再生が可能な「Media Center」

 VistaではHome PremiumとUltimateに搭載されていた10フィートUI「Windows Media Center」は、各エディション共通の機能として搭載された。静止画/動画の再生やアナログテレビ番組の視聴/録画などもMedia Center上で可能。MPEG-2はもちろん、MPEG-4 AVC/H.264といったコーデックにも標準対応する。

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