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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」第87回

ケータイに無線LANが入ると何ができる? ドコモ「N-06A」

2009年09月01日 16時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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今週の1枚
【今週の1枚】「WLAN」アイコンが画面上部にあり、無線LAN接続していることを示すN-06A。ホームUの契約があると、iモードやホームU間のIP電話無料など、無線LANアクセス環境とケータイのサービスを接近させて使える
N-06A
ドコモ「N-06A」

 今回の端末は、無線LANを内蔵したケータイ、ドコモ「N-06A」だ。この端末は800万画素カメラやディスプレイを回転させて開くことができる3ウェイスタイルを持つハイエンドiモード端末でありながら、無線LAN機能を内蔵し、FOMA網を使わずに各種のコンテンツにアクセスできる。

 無線LANを内蔵したiモード端末は、ケータイの新しい地平を作るのであろうか、今回見ていこう。

10年前に登場のiモード
ケータイのネット接続を大きく変えた

 2009年はiモード登場から10周年となる。iモードによるデータ通信サービスは、スタート当初はPDC方式による9600bpsの通信速度で、白黒ディスプレイにウェブコンテンツやメール、絵文字を表示させていた。今のケータイからすれば画面サイズやカラー、通信速度、コンテンツなどは未熟だった。しかしそれでも画期的なことだったはずだ。

 個人的にも1999年はちょうど大学に入った年で、iモード端末を手にしてケータイメールやウェブ(乗り換えや気象サービスが中心)を楽しんでいた。一方でパソコンから使うインターネットの環境も、今に比べれば遙かに厳しいモノだった。

 僕が自宅からインターネットに接続するようになったのは1995年。ISDNが引けなかったため、アナログモデムを使ってプロバイダーに接続していた。

 23時から朝の8時までが月額1800円で定額になるテレホーダイに契約して、23時ちょうどにプロバイダーに何度も接続を試みて回線を確保する。そして5MBのメール領域と5MBのウェブサーバ領域を駆使して、コミュニケーションを取ったり、ウェブサイトを作ったりしていた。

 速度や容量はとにかくとして、接続できる時間が限られているのが不自由だった。自宅の電話線を使うわけだから、誰からかかかってくるかもしれない電話を取りそこねるなどの不都合が出ることもある。

 そのように時間が制限され、また1人で自由に使えなかったインターネットに比べて、iモードは初期は定額でこそなかったが、好きな時に必要なだけウェブやメールを見ることができる点で、非常に自由さを感じたものだった。端末のパワー、画面サイズ、対応するサービスなどはいまだにパソコンにおよばないが、自由さは今でも健在だ。

無線アクセスポイントに接続 待ち受け画面に無線LANへのかんたん接続アイコンが用意され、アクセスポイントに手軽につなげることができる

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