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ボーカロイドを支えた有名Pが集結

初音ミクが歌って踊る! ミクフェス '09(夏)レポート

2009年09月01日 21時00分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部

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 初音ミクに楽曲を提供しているアーティストも、彼女に負けずに会場を沸かしていた。演奏した曲の一部とともに、各パートの雰囲気をお伝えしよう。


鶴田加茂(ika)&MOSAIC.WAV

 トップバッターは、鶴田加茂(ika)&MOSAIC.WAV。ikaは、ニコニコ動画に投稿された初音ミク曲の中で、最も再生数(何と681万再生!)が多い「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」を作ったアーティスト。MOSAIC.WAVは、秋葉系ソングを手掛けるユニットだ。

 もちろんライブの口火を切ったのは「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」。有名曲なだけあって、イントロが流れるだけで、会場から歓声が上がって「オイオイ」コールが瞬時に起こる。同時にあちこちで、緑のケミカルライト(初音ミクのシンボル・ネギの色)が点灯されて、暗闇の中で無数の光がうごめいていた。


デッドボールP

 2番手は、「直球というよりデッドボール」と評された、かなりきわどい歌詞で知られるデッドボールPだ。今回のステージもその名に恥じない内容だった。

 冒頭、舞台の袖からなぜかビキニの白人女性が2人登場して踊り出す。会場があっけにとられている中に、ダメ押しでデッドボールPが白と水色のストライプパンツで現れて、みんなの心を一気に掌握する。

 あとは完全にデッドボールPのペースだ。自身の曲をバックに、中央でコマネチジャンプを見せたかと思えば、股間の前でネギをまわしたり、ビキニ女性のハイヒールに踏まれてみたりと、「フリーダムすぐる」という言葉がぴったりなパフォーマンスを決めた。

 デッドボールPのパートは、初音ミクが一切登場しなかったため、会場の注目は常に彼に集まっていて、さながら「デPフェス」の様相を呈していた。夜の高校球児は、危険球で初音ミクを抑えるという「完全試合」をやってのけたのだ。


ちーむMOER

 3番手は、ボーカロイド曲のCDを発売している「MOER」レーベルのメンバーで結成された「ちーむMOER」だ。キーボードがOSTER project、ドラムがdoriko、ギターが19's sound factory、ベースがMOERのディレクター原氏という構成だった(関連記事)。

 1曲目のポップナンバー「恋するボーカロイド」が流れると、スクリーンに初音ミクが現れる。バックバンドなしで、会場のライトを落とした状態なので、スクリーンの彼女の姿が際立つ。デッドボールPワールドから、初音ミクに一気に引き戻された感じだ。

 1曲目が終わるとバンドメンバーが登場する。メンバー紹介のMCでは、OSTER projectが「駅から会場まで歩いてきて、今も靴下が湿っていて気持ち悪い」と話すと、会場から「水も滴るいい女ー!」との声が上がって笑いを誘う。その後、バンド演奏をバックに「ロミオとシンデレラ」「恋色病棟」「Dear」を披露した。

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