4歳でウェブサイトを持っていた
── 動画共有サイトについて教えて下さい。YouTubeなど、ネットに動画を投稿し始めたのはいつからですか?
ベッキー:YouTubeは、3年前に初めて動画を投稿しています。ニコ動は1年ちょっとですね。動画のアップロードには時間がかかるので、YouTubeに上げている数よりもニコ動のほうがちょっと少ないですね。
── やっぱりマン島の通信環境が遅いという?
ベッキー:ええっと……。
ベッキーパパ:イギリス全般でそうなんですが、「BT」(ブリティッシュ・テレコム)を利用しています。最近、ようやく8Mbpsの通信サービスが利用可能になりました。それで「アップロード2プラス」というサービスでに申し込んで、アップロードの時間を短縮しています。
うちには、私が仕事先から持って来たり、友人からもらったりして、パソコンが5台あります。その5台すべてでネットにつなぐので遅くなるんでしょうね(笑)。ちなみにマン島では公立の学校がアップルと提携していて、教材としてMacを使っていますよ。
── ベッキーさんが最初にパソコンに触れられたきっかけは何だったんですか?
ベッキーパパ:ウェブサイト作りですね。ベッキーは4歳から、息子のライアンは6歳からウェブサイトを持っています。
── 4歳でサイト製作ってスゴいですね。
ベッキー:あんまり上手じゃなかったけど(笑)。
── つまり、自分の作ったものをネットに投稿するということは、すごく普通のことだったという?
ベッキー:ライアンがその前からやっていたから、自然に興味が出ましたね。
── SNSなども使っていますか?
ベッキー:「Facebook」はみんながやっていたから始めました。YouTubeはライアンが使っていたからですね。ニコ動はアニメ関連の話題で知っていました。あとは、あまりアップデートしていないけどTwitterや、写真投稿サービスの「DailyBooth」を使ってます。だいたいそんな感じかな。
── 動画ではダンスを披露していますが、なぜ「踊ってみた」を投稿しようと思ったんですか?
ベッキー:ほかにやってる子たちを見て、そのトレンドをフォローするという感じで。まあ、みんながやってて面白そうだったからです。
現在、日本語を勉強中です!
── 踊りのテーマとして、ニコ動で流行っているものを選んだのには何か理由が?
ベッキー:お兄ちゃんの影響でYouTubeをみたことがきっかけで、「ハレ晴レユカイ」を踊ったんです。それにグッと来た。
YouTubeで投稿していたときも、見てくれる人に日本人が多かったので、どうせなら日本で有名なニコ動で公開したほうがいっぱい見てもらえると思ったんです。
── ニコ動で好きな動画はありますか?
ベッキー:実は検索するとなると日本語を使わなければ行けないので、動画を見つけるのが難しいんです。日本語を勉強したらもっと色々見てみたいです。
ダンスの動画は少しだけ見てます。好きな踊り手は「愛川こずえ」っていう人で、彼女の振り付けが好きですね。顔出しNGでマスクしてて、何か不思議な雰囲気ですが。
── ニコ動に投稿して、コメントで反応をもらうのは楽しいですか?
ベッキー:とても楽しいです。自分がやったことに対していいコメントが来ると、すごくハッピーになります。反対に、悪いコメントが来たときには、完全に無視することにしてます(笑)。だって私のことをそんなに知ってるはずないのに、何でそんなことを言えるのかという。
── コメントの多くは日本語ですが、どれくらい読めますか?
ベッキー:カタカナだったら少しだけ分かりますが、ほとんど英語だけですね。実は今、日本語を勉強しているんですよ。マン島には多分、ただ一人だけと思われる日本人女性がいて、その人から週一回教えてもらっています。来日前は週2回でした。
── これから何かニコニコに投稿したりします?
ベッキー:コメント(トーキング)動画を上げたいですね。それと「ユーザー生放送」もやって、面白かったです。いきなり2000人くらいの視聴者が集まってしまった。
── ニコ動といえば、私も作っているMADムービーがひとつの大きな柱です。海外の人から見ると、日本人のMADムービーは独特な感性を持っていると聞きますが、やっぱりそう感じますか?
ベッキー:自分で描いた絵を使う作品もあって、オリジナリティがあふれてますよね。YouTubeでは、既存の動画をつなげただけのものが多いです。
ちなみにYouTubeでは、ニコ動の動画が集まったニコニコチャンネルがあって、私みたいにあまり日本語が分からない人が見る助けになっています。