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夏休みの自由研究がまだ終わっていない人に

防災の日企画! 地震を検知するお手軽キット

2009年09月01日 18時41分更新

文● 藤山哲人

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静電場を監視して
地震との関連性を調べよう!

 キットが完成したら、いよいよ測定だ。マニュアルによれば、網目の細かいステンレス製のザルがいいとしているが、パスタの湯きりザルのように、ステンレスに丸い穴をいくつか開けたパンチングボードを使ったザルが最適かと思われる。これなら、大気中の電場をかなり遮蔽できるし、中に入っている測定器のLEDも見える。

パスタの湯きり用のザルを使うと、かなりシールド性が向上する。穴からLEDの状態も確認可能

 センサの設置場所は、下に金属がない場所を選ぶこと。スチール製のデスクなどは、大地からの電場を机が遮蔽してしまうからだ。

 まず感度を10倍にセットして、スイッチON。すぐに誤動作してしまうようなら、感度を5倍、1倍と下げて誤動作しない最大感度を調整する。先にも述べたとおり、静電気は湿度によって逃げやすくなるため、雨降りシーズンなら10倍、冬の乾燥した時期なら1倍にするなど、季節に合わせて調整するといい。

感度を10倍にセットして実験。スイッチを入れるだけで反応してしまうような誤動作を繰り返すようなら、5倍、1倍と下げていく

 あとは数週間放置して、測定を続けてみよう。もし赤いLEDが点滅している場合は、テレビやラジオの受信障害がないか? 雲の様子は? 犬の様子は? ミミズは? と、いにしえの言い伝えと比較してみるといい。それまでの「迷信」に科学的な裏づけを取れるかも知れないのだ!

2週間測定してみたけど
地震がこなくて検知できず……

 筆者はコミケ帰りのアキバで、このキットを買ったので測定期間は2週間程度。その間に発生した地震を、気象庁の地震データベースから抜粋すると以下のようになる(※マグニチュード3.0以上でかつ、最大震度が2以上ものを抜粋。8月27日現在。 )。

発生日時 規模(M) 震源の深さ(km) 震源地 最大震度
2009年8月15日19:45:484.650根室半島南東沖3
2009年8月15日20:47:213.322駿河湾2
2009年8月16日14:08:363.321駿河湾2
2009年8月16日14:27:363.47岩手県内陸南部2
2009年8月17日02:21:073.849千葉県北東部2
2009年8月17日02:23:503.613福岡県北西沖3
2009年8月17日09:05:496.748石垣島近海3
2009年8月17日19:10:546.642石垣島近海2
2009年8月17日19:15:055.343石垣島近海2
2009年8月17日20:40:113.914福岡県北西沖3
2009年8月18日06:58:554.492栃木県北部3
2009年8月18日19:22:483.119駿河湾2
2009年8月18日22:17:355.944石垣島近海2
2009年8月20日13:49:433.454沖縄本島近海2
2009年8月20日23:09:133.419駿河湾2
2009年8月21日08:51:164.264千葉県北西部3
2009年8月24日04:46:263.433日高支庁中部2
2009年8月24日13:30:393.619新潟県上中越沖3
2009年8月24日14:26:165.4172青森県西方沖3
2009年8月25日02:22:494.532浦河沖3
2009年8月25日20:19:263.626千葉県北東部3

 マグニチュード6以上の地震は、8月17日に石垣島近海で発生したものの、神奈川に住んでいる筆者は検知不能。8月25日には、近くの千葉県で発生したが、マグニチュードが3.6のため検知不能だった。

 実験とは無関係だが、8月24日の青森県西方沖は震源の深さが172kmと非常に深い。これは先にも説明したとおり、太平洋プレートが地中深くで折れ曲がったことによる地震だろう。内陸部で発生している地震は、おそらく活断層によるもの。こうして地震に関する知識があると、地震速報をより深く分析できるから面白い。

(次ページへ続く)

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