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物欲AVコモノ道 第20回

REGZA×低価格AVアンプの使い心地

2009年08月31日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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使い勝手にも配慮されたAX-V465

 AX-V465は基本的な操作を少ない手間でできるように工夫が凝らされているのも便利な点だ。それが本体のフロントパネルとリモコンに用意された「SCENE」ボタンだ。

 SCENEボタンは入力ソースと音場設定をプリセットできる機能で、「BD/DVD」「TV」「CD」「RADIO」の4つのボタンが用意されている。それぞれに入力ソースと音場設定が登録されており、もちろんカスタマイズすることも可能である。

AX-V465のフロントパネルに用意されたSCENEボタン。入力ソースと音場プログラムを一発で切り換えられるので、操作の手間が省ける

AX-V465のフロントパネルに用意されたSCENEボタン。入力ソースと音場プログラムを一発で切り換えられるので、操作の手間が省ける

 ちなみに初期設定では、「BD/DVD」を押すと入力ソースが「HDMI1」になり、音場プログラムは「Straight」に切り替わる。このStraightは、入力された音声信号を音場効果を使わずに適切なデコーダーで出力するというもの。こうした設定を1つのボタンで切り換えられるのは非常に便利だ。


豊富な音場プログラムで映画や音楽を堪能

 さて、ヤマハのAVアンプというと豊富な音場プログラムが特徴となっているが、AX-V465でも「シネマDSP」を搭載し、計38種類のプログラムが利用できる。

 今回、スピーカーはフロント2本の2ch構成で、5.1chのソースを再生すると本来センターやサラウンドスピーカーの音もフロントスピーカーから出力されるため、そのままではサラウンド的な音の広がりはない。しかし音場プログラムを使うことにより、2ch構成でもそれなりのサラウンド感が得られる。

音場プログラムを「Spectacle」に設定すると、空間表現が豊かになり、ダイナミックレンジも広くなる

音場プログラムを「Spectacle」に設定すると、空間表現が豊かになり、ダイナミックレンジも広くなる

 音場プログラムは映画用やゲーム用、音楽用などに分けられており、たとえば映画用であれば「Spectacle」や「Adventure」などがある。それぞれでハッキリ違いが分かるほど性格の異なるプログラムになっているので、ソースに合わせて最適なプログラムを選びたいところ。

ゲーム用のモード「Action Game」

ゲーム用のモード「Action Game」にすると、音の方向感がハッキリして効果音の存在感が高まる

 DVD再生時に音場プログラムが有効であるのはもちろん、音楽CDやライブDVDの再生時にも楽しめる。特に我が家はリビングにCDプレーヤーがないため、どうしてもCDを聴きたい場合はDVDレコーダーを使って再生している。

 このときは当然AVアンプを通して音楽を出力するわけだが、「Hall in Munich」や「Chamber」といった音場プログラムを使うと残響音が加わって独特の臨場感を堪能できる。頻繁に使う機能ではないが、ちょっと雰囲気を変えてみたいといった場面では意外と楽しめる。

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