このページの本文へ

HP Miniに黒筐体採用の新モデル

2009年08月27日 11時00分更新

文● ビジネス・ソリューション編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 日本HPは最近デザインに注力しており、ミニノートでは真紅のボディーにジャスミンをあしらった「ヴィヴィアン・タムモデル」、コンシューマー向けノートでは、和を連想させる一連の「ZEN design」など、印象的な製品が揃っている。

 一方で企業向けでは、金属の質感を前面に押し出したシンプルな外観の製品をラインアップする。今夏のモデルからは、黒を基調とした新デザインをエントリーモデル「HP ProBook」シリーズで展開しており、シルバー筐体の「EliteBook」シリーズといい対比を作っている。

HP Mini 5101。黒いアルミ合金製天板など、ProBookシリーズとデザインの親和性が高まっている

 Atomを搭載することで、それよりもさらに軽量小型のボディーを獲得しているのが「HP Mini」シリーズ。4月に発表された「HP Mini 2140」は、アルミとマグネシウム合金を使用した高品位なボディーに、いち早く1366×768ドットの高解像度液晶パネルを採用(関連記事)。企業ユーザーはもちろん、個人ユーザーにも注目を集めた製品となった。

 と、少し前置きが長くなったが、このHP Mini 2140の後継製品「HP Mini 5101」シリーズがいよいよ国内でも入手可能になる。


薄型・高質感のHP Mini 2140がさらに実用度アップ

 海外では6月に発表済みだが、黒い新筐体を採用している点が特徴。天板にはアルマイト処理+ヘアライン加工が施されたのアルミ合金。底板にはマグネシウム合金を採用した堅牢製の高い本体で、キートップが離れたスタイリッシュなキーボードを採用。薄さを感じさせるフラットなボディーは外側からネジ穴が見えないよう配慮している。見た目はProBook Sシリーズ(関連記事)をそのまま小さくしたような印象だ。

 過酷なビジネスシーンでも安心して使えるよう、3軸の加速度センサーを利用したHDDプロテクション、防滴加工のキーボードなども装備。また、非光沢タイプの液晶ディスプレーや、HP 2140より余裕のある95%フルサイズ(18.1mmピッチ)のキーボード、Microsoft Office互換の「Corel Home Office」、急速充電機能、残量の目安がLEDで分かるバッテリーパックなど、使い勝手を高める配慮も加えられている。

 9月初頭の出荷時点では2.5インチで160GBのHDD/128GB SSDを搭載した2モデルを用意。Atom N280(1.66GHz)、2GBメモリー、10.1インチワイドXGA(1366×768ドット)のディスプレー、IEEE 802.11a/b/g/n(ドラフト 2.0)、Gigabit Ethernetといった基本仕様は共通だ。バッテリーは標準で4セルタイプ(約4.5時間)だが、6セルの大容量タイプも販売される予定。インターフェースに関してはUSBポートが3つに増えたほか、SDメモリーカードスロットやVGA出力なども装備している。

HP Mini 2140と比較すると、キーボードやタッチパッドの形状が大きく変更されている

 本体サイズは幅262×奥行き180×高さ31mm(最薄部23.2mm)で、重量は約1.2kg。OSはWindows XP Professional SP3(Vista Businessダウングレード)。Windows 7へのアップグレード権は付属しないが、ドライバー類の提供は行なう予定だという。価格はHDDモデルが6万9930円、SSDモデルが7万9800円。

 なお、HP Mini 5101にはすでに、3G通信内蔵モデルが追加されるとアナウンスされている(関連記事)が、発売時期に関しては取材時点で未定。また実機の詳細に関しては、今週末公開予定のレビュー記事を参照してほしい。


■関連サイト

カテゴリートップへ