苦労した下積み時代
――その後は自動車ライターになり、「恋のから騒ぎ」に出演されたのですよね。
自動車ライターの道を歩み始めたあと、知名度がものを言う世界なので、これはどうにかしないと……って考えていたときにテレビで「恋のから騒ぎ」の出演者募集を見た。「これだ!」って。結果的にはエッセイストという肩書きで出演することになったので、目論見は外れちゃったんですけど、一年間の出演が終わったあとは、色々な仕事をいただけるようになりました。ただ、出演中は大変でしたね。そんな甘い世界じゃないんだって思い知らされました。パソコンが手放せなくなったのはこのころです。
毎週お題が来るので、それに対する答えを用意する必要があるんです。しかも簡潔にわかりやすく書かないと選んでもらえない。「選ばれない=出演できない」なので、これは内容と判読しやすさが勝負だと思って、他の出演者が手書きのところを毎回Wordできっちり仕上げた上で送ってました。
――そして第14期MVPに。なんと言いますか、ずいぶん波乱万丈ですね。現在は構成作家として活躍中とのことですが。
塩村 「恋のから騒ぎ」収録中にひな壇からスタジオを眺めていたら、ひとりの女性が目に留まったんです。ディレクターさんでもADさんでもない、何をしてる人なんだろうと思っていたら、その方が構成作家さんだったんです。そこで初めて構成作家というお仕事を知って、自分の意見や考えたことが番組になって全国に流れるってスゴい! 私もやりたいと思いました。
その最中に制作会社の方から「見習いとしてやってみないか」とお誘いを受けまして。しかもちょうど日本テレビの番組だったので「恋のから騒ぎ」のことを覚えている方も多くて、その縁でいくつかの番組で見習いを経験させてもらいました。
――見習い期間って、もしかしてタダ働きなんですか?
塩村 見習いの1年間、ギャラは出ませんでした。ライターのお仕事をこなして生活費を稼ぎつつ、見習いとしてもフルで働いていたので、睡眠時間が1日2時間弱という状態で1年間。この時期が一番キツかったです。構成作家としてギャラをいただくようになっても、最初のうちは一回きりの特番が主で、安泰とはとても言えませんでしたね。
パソコンに向かってカタカタ打つのは自動車ライターのときと変わりないですが、構成作家はとにかく会議に出席することが多いのでモバイルノートが手放せなくなりました。
――今度、ゴールデンの新番組を担当されると聞きましたが。
塩村 9月1日夜9時スタートの新番組「愛のお悩み解決! シアワセ結婚相談所」(日本テレビ)の構成を担当します。構成作家としてギャラをいただくようになってから約1年でゴールデンのレギュラー構成をできることは非常にラッキーなことだと思っていますので、このチャンスを活かしたいとがんばっているところです。
LOOX Rの見どころチェック! その弐
モバイル機だからといって、キーボードにも抜かりないのが富士通流。キーピッチは約18mm、キーストロークも深めの約2mmを確保し、快適な打鍵感を実現している。また、マウスが置けない環境でも上下左右のスクロールや画面の拡大縮小が行えるジェスチャー機能対応フラットポイントを装備。社外での急なビジネス文書作成を助けてくれる。


