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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート 第29回

初音ミクZ4デビュー1周年! だが完走ならず!

2009年08月26日 19時30分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真/加藤智充、編集部

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関係者インタビュー

鈴木監督

 今回の鈴鹿戦は、予選が今までで一番結果も良かったし、熱くなったんですが、逆に決勝は今までで一番悔しいですね! 走ってたところもビリ争いじゃなかったですしね。ウチはドライバーのポテンシャルは高いですから、番場選手が突っ走ってくれて、田ヶ原選手に交代して「さあこれから!」ってときにあのトラブル。ホント悔しいです。でも、鈴鹿がそれだけマシンとチームに関して、厳しいところなんでしょうね。このサーキットはチームの総合力が問われるんですよ。マシンの最高速度が速くなったり、足回りが良くなったりと、細かいところでは瞬発力を発揮できたんですが、チーム全体として見ると、まだまだなのかもしれません。鈴鹿っていう先生に叱られたような感じです。しかし、次戦の富士は今のミクZ4の特性が発揮しやすいコースですので、何がなんでも結果を出したいですね! 今回の予選で見せたあの盛り上がりを、決勝でも見せられたらと思います。

星名代表

 マイナートラブルで結果的にリタイヤになってしまいましたが、予選やフリー走行でポテンシャルを発揮できたし、次回に繋がる結果だったと思うので、残念ではありますが次戦富士に期待してもらえればと。今回、初めてレースを見たという方には、レースってものを楽しんでいただけたんじゃないかなと思います。今までのポジションだったら、レースの駆け引きなんかはわからなかったですけど、今回のレースだったらタイヤの使い方やドライバーの走らせ方、チームの戦略などを見て楽しむことができたんじゃないでしょうか? 元々、こういう楽しいことをみんなで一緒に楽しめたらと思ってやり始めたことなので、その一部でも共有できたんだとしたら、幸いです。実は、昨日(予選日)、ココに持ってきた時点でエンジンがすでに怪しかったんです。だから予選も決勝もレブを縛って走ってもらってたし、僕はいつ壊れてもいいように覚悟して走らせてました。最終的に、あまり大事には至らず、変な話ですがホッとしてる部分もあります。

菊地選手

 予選結果を見ていただければわかるように、またポテンシャルがワンランク上がったと思います。いや、3ランクくらい上がったかな(笑)。決勝はこういう形になってしまって残念ですけど、マシンが良くなったということはわかったので、次までに細かく煮詰めていけばガンガン順位を上げていけるんじゃないでしょうか。そういう意味では非常に収穫の多いレースでしたね。エンジンとミッションが良くなって、それを活かせるようなサスペンションが付いて、メカニックさんが頑張ってこういうマシンを作り上げてくれたので、もうあとは結果を追求していくだけじゃないでしょうか。ということで、次戦の富士は頑張ります!

田ヶ原選手

 今回はクルマの進化がすごかったですね。手応えがあったぶん、スターティンググリッドに並んだときに、去年から1年間やってきたことが思い起こされて、胸が熱くなりました。改めてチームと、今まで関わっていただいた関係者の人に感謝しています。自分が走ってたときは、エンジンに少し爆弾を抱えてたということもあって、回転数を6000~6500くらいまでかなり抑えて、完走目的に切り替えました。どうしても油圧のランプがすぐに点灯しちゃうので、それを見ながら手探りで走っていたので、正直、ストレスが溜まるレースだったし、エンジンの振動とか音が気になって気になって……。中には気にならないドライバーもいると思うんですが、僕らは1年間苦労してきたので、エンジンが止まっちゃったり、オイルを撒いたりしたくないという思いが強いものですから。今回はアクセルワイヤー切れでリタイヤという結果になってしまいましたが、致命的なトラブルで止まったワケではないので、あまり悲壮感はないんですよね。富士まで3週間しかないのに、エンジンが壊れちゃったら直せないかもしれなかったですし。富士では今回以上の走りを見せられると思うので応援よろしくお願いします!

番場選手

 スタートはもっと抜けると思ったんですけど、みんな上手い人ばかりなんで、厳しかったですね。ちょっとアクセルを戻しただけで2台くらいに抜かれちゃったし。タイヤがロングのテストをしてなかったんですけど、とりあえず行けるところまで行こうと。で、行ってみたんですけど、やっぱり後半はタイヤがタレてきてしまって、コースに留まるのがやっとという感じでした。マシン的にはまだまだやることはいっぱいあるんでしょうけど、十分戦えたし、今までのイメージより全然いいマシンでしたね。このままいけば上位を狙えると思いますよ。乗ってて楽しいし、なんと言ってもファンの人たちが熱いじゃないですか! チャンスがあればまた乗ってみたいですね。あと、EPSON NSXの件ですが、別に接触したワケじゃないんですよ。追い抜きをさせるときに左を空けようとしたんですが、右にも(別のマシンが)いたのを気がつかずに、慌てて避けたら結果的に進路妨害みたいなっちゃって、それでペナルティーになってしまったんです。これは残念でした。

(次ページへ続く)

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