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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート 第29回

初音ミクZ4デビュー1周年! だが完走ならず!

2009年08月26日 19時30分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真/加藤智充、編集部

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トラブルによりミクZ4ストップ!

 番場選手は懸命なアタックをかけて抜きにかかるが、さすが周りも百戦錬磨の猛者ばかり。そう簡単には抜かせてもらえず、順位は11位~15位あたりを上下している。そんな中、トップ集団を走っていたアップスタートポルシェがリアタイヤをバーストさせて脱落。いろいろな要素が絡み合い、なんと一時は9位にまで上がったのだった。

 しかし、順位は上がったが、GT500のEPSON NSXを抜かせるときに、結果的にコース外へ押し出す形となってしまい、ドライビングスルーペナルティを受けるミクZ4。そのまま15位に下がってしまった。このときの様子はのちほど、番場選手のインタビューで。

見事サポートドライバーとしての役目を果たした番場選手

 その後、セカンドドライバーの田ヶ原選手に交代するも、どうにもエンジンの調子がおかしいらしく、完走狙いに切り替えて慎重に走っていく。それでも15位付近をキープし、エンジンを壊さないように走る。15時から始まったレースも、すでに17時をすぎて折り返し地点に……というときに悪夢がミクZ4を襲った。「ミクがストップしている!」という実況のアナウンスでモニターに目を向けてみると、デグナーカーブを抜けたあたりの立体交差で、なんとミクZ4が止まっているではないか!

 もしかして、エンジンブロー? それともミッショントラブル? なんと、アクセルペダルが踏めなくなってしまったとのこと。あとから調べてみたところ、アクセルワイヤーが切れていたというのだ! こんなことってあるのか……。もはやミクZ4を動かすことは叶わず、残念ながら菊地選手に交代する前にそのままリタイヤとなってしまった。

 これもレースである。レースであるが……とても悔しい。予選とフリー走行で、かなりいい成績を出していただけに悔しい。完走という結果は残せなかったが、パワーアップしたミクZ4の実力を見ることができたし、まだまだ伸びしろがあることも証明できた。2時間以上走って、1レース分くらいのデータは取れただろうし、アクセルワイヤーが切れただけで、エンジンや駆動系が壊れたワケでもないので、深刻なトラブルではない、とポジティブに考えたい。

ちなみに、今回からメンテナンスファクトリーが変更になり、スタッフも入れ替わったが、ピット作業などでのトラブルはなかった

 次はStudieとミクZ4のホームコース、富士スピードウェイである。今のところ、富士戦はすべて完走しているので、今回の走りを発揮できれば、もしかしたらスーパーラップ進出も夢じゃないかも!?

 こうなったら、ミクZ4応援団を結成して、富士に乗り込もうではないか!

(次ページへ続く)

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