今朝、ケータイからこれまで聞いたこともない警告音が鳴り響いて、目を覚ましたという人は関東地方には多いのではないだろうか。
これは気象庁から出された緊急地震速報にともなったもの。今回は実際には震度1以上の揺れがなかったために結果的に誤報となったが、改めてその存在を知らしめることになった。
緊急地震速報は震源地に近い地震計のデータを分析し、大規模な地震発生が予測される場合は、交通機関や放送局などに伝達され、さらにそこから情報が発信される仕組みだ。
震源地から近い場所では速報が間に合わないケースもあるが、ほんのわずかな時間の猶予でも頭部を保護するなどして、身を守れる可能性は高まる。一方で自動車の運転中などは、急な操作が二次災害を招く可能性もある。緊急地震速報時の対処方法については、気象庁のサイトに参考資料が用意されているので、そちらを参照してほしい。
さて、ケータイでの緊急地震速報だが、NTTドコモ/au/ソフトバンクの各キャリアで受信サービスが用意されている。ただし、実際の利用には対応端末が必要。ソフトバンクについては唯一の対応端末である「831N」が9月中旬の発売予定で、今回実際に警報が届いたのは前2キャリアのユーザーということになる。
ドコモについては、対応端末は705i/905i以降の国内メーカー製端末のほぼすべて。ただし、2008年の冬モデルより前の機種については、デフォルトで「受信しない」設定になっているので注意が必要だ(auについてもほぼ同様)。受信を希望する場合は、設定を再確認したい。
また、警告音は緊急地震速報用で共通で利用されている専用のサウンドが用いられている。ドコモの最新機種については、マナーモード時などに警告音を鳴らすかどうかを選択することもできる。
今回警告音を実際に聞いた人もそうでない人も、今後速報が出されたときに慌てて間違った行動を起こさないよう、対処方法を頭に叩き込んでおきたい。