PCカード型端末やUSB端末などと同時に音声端末にも力を入れていたウィルコムだが、ここにきて端末の多機能化が急速な勢いで進んでいる。今回はその中でも、京セラ製の「WX340K」にスポットを当てた。
便利な機能を詰め込んだ折りたたみケータイ
ウィルコム初のおサイフケータイであり、また一方で大人気モデルとなった「京ポン」の後継機とも言える1台が京セラ製の「WX340K」である。前回は、この機種のおサイフケータイとしての機能にスポットを当てたが、今回はそれ以外の機能をチェックしていきたい。
まずWX340Kを最初に触って感じるのは、折りたたみ型の端末でありながらコンパクトであるということ。本体サイズは約48.5×15.9×99(W×D×H)mmで、ほかの端末と比べて飛び抜けて薄かったり小さいわけではないが、特に幅と奥行きのバランスがよく、それがコンパクトな印象を強めている。
液晶ディスプレーは2.7型ワイドで、240×400ドット(ワイドQVGA)の解像度を持つIPS液晶が採用されている。また本体背面には有機ELのサブディスプレーがあり、小さいながらもハッキリと視認できる。なお、ディスプレーを閉じた状態で本体側面の「シャッター/メモ」ボタンを押すと、電池残量や電波強度、日時など多くの情報を表示した画面と、時計だけを大きく表示する画面を交互に切り換えられる。
十字キーやダイヤルキーは標準的なレイアウト。キートップの素材はソフトだが、押し込むとしっかりしたクリック感があって操作しやすい。
オートフォーカス付きのカメラも搭載する。撮像素子は197万画素で、撮影時の最大解像度は1600×1200ドット。ブログに貼る、あるいはメールで送信するだけでなく、2L判程度であれば十分印刷にも耐えられる解像度だ。また本体背面のレンズの横にはフォトライトも装備しているので、被写体との距離が近ければ暗所での撮影も可能だ。
Felicaチップは本体背面の電池パックの位置に装備されている。おサイフケータイとして使う場合は、この部分をリーダーにかざせばよい。本体の液晶ディスプレー側の上端には、IrSimple1.0/IrMC1.1に対応する赤外線ポートがあり、ほかの端末と電話番号を交換するといったことにも当然対応している。