迫力ある映像!でも音が……
東芝の液晶テレビ「REGZA H8000」を購入してからというもの、DVDで映画を見る機会が大幅に増えた。やはり32型とはいえ(前のブラウン管テレビに比べて)画面が大きいと映画も迫力が違うことを実感している次第である。
ただ画質がよくなった分、逆に不満を感じてしまうのが音質である。通常のテレビ番組を見ている分にはそんなに不満はないが、映画の効果音やBGMはやはり迫力のある音で聞きたい。
そんなことを考えるようになると、俄然欲しくなってくるのがAVアンプである。ただ、実際に5.1ch環境、あるいは7.1ch環境を構築しようと考えると、相応の金額となってしまう。テレビを買い換えたばかりなのに、さらにAV環境に金を掛けるとなると家族に非難されるのは必至である。そのため、できるだけコストを抑える必要があった。
そんなときに思い出したのが、数年前に息子に壊されてしまったデノンのシステムコンポのこと。当時4歳の息子が、CDプレーヤーのトレイに何故かコンパクトフラッシュを載せて無理矢理閉じるという暴挙に及び、トレイが開かなくなったのだ。結局修理することもなく、壊されてから全然使っていなかったのだが、スピーカーは問題ないはずである。これを流用し、とりあえずフロントの2chで我慢すればスピーカー代は不要ということになる。
そう割り切ってしまえば、あとはAVアンプだけを購入すればよい。もちろん、AVアンプも安ければ安いほど家族からの非難を受けにくい。そんなことを考えながらウェブサイトを巡って情報収集していたところ、目に止まったのがヤマハの「AX-V465」だ。
Blu-ray対応、HDMI4系統搭載でもこんなに安い!
AX-V465はヤマハのAVアンプのラインナップの中で、もっともローエンドに位置する製品だ。最大出力は140W×5chの5.1chアンプで、5~10万円台のミドルレンジクラスのAVアンプでも7.1ch対応が当たり前になったことを考えると、ある種珍しい存在だ。
その分価格は安い。定価は4万9350円だが、実売価格を見ると4万円を大きく割り込んで販売しているショップも多い。ここ数年でAVアンプの低価格化は着実に進行しているが、それにしても3万円台というのは割安だろう。
ただ、安くても機能がしっかりしているのがAX-V465のポイントである。まず注目したいのは、「ドルビーTrue HD」や「DTS-HD Master Audio」といった可逆式の圧縮音声フォーマットがサポートされている点。
我が家ではまだまだDVDコンテンツが主流だが、いずれBlu-ray Disc再生環境を導入する(したい!)ことを考えると、こうした音声フォーマットに対応しているのは心強い。
また入出力端子が豊富なこともポイントだ。まず出力4系統、入力1系統のHDMI端子が用意されており、さまざまなHDMI機器をAX-V465経由で液晶テレビに接続できる。またアナログ端子もD4入力端子×2が用意されているほか、RCAピンジャックの映像入力が3系統に音声入力が6系統と、必要にして十分な装備を持つ。
こうした点から即購入を決意し、某家電量販店に走った。ちなみに購入時の価格は3万9800円+ポイント10%。実質3万5000円強で新品のAVアンプが買えることに改めて驚かされる。
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