アップグレードインストールで変更されたそのほかの点
Windows 7を導入したtype Zを使ってみたところ、アップグレードインストールによって、Vista時点でのOSの設定がいくつか変更されていることに気づいた。先に挙げた壁紙やIMEがOS標準のものに変更されているのもその例だが、それ以外のものも挙げてみよう。
- ユーザーアカウント制御(UAC)の設定
- VistaでオフにしていたUACが、オンに変更されていた。スライダーの位置は新規インストールと同じ上から2番目。
- Windows Updateの設定
- Vistaでは「確認のみでダウンロードやインストールはしない」に設定していたが、「自動でインストール」に変更されていた。
- Internet Explorer、Windows Media Playerが初期化
- インストール後、Internet Explorer 8の初回起動時には、設定選択ダイアログが表示された。またWindows Media Playerが12に変更されたためか、同様に初回起動時には設定選択ダイアログが表示された。ブックマークや曲データには変更なし。
- ネットワークカードの手動設定がリセット
- テスト環境のネットワーク側の都合で、type Zのドック側LANアダプター(NIC)のIPv4設定を手動で割り当てていたのだが、アップグレード後には設定がリセットされ、自動割り当てに変わっていた。NICのドライバーがインストールされて設定が消えたのだろうか?
Windows Updateは画面も少し変わっていて、設定を1画面内で簡潔にできるようになった。またマルチユーザー環境を考慮して、「すべてのユーザー」が更新プログラムをインストールできる、というチェックボックスも加わっている。更新プログラムの選択状況も分かりやすくなった。
ひととおりのハード・ソフトがきちんと動作しているのを確認できたので、その後はWindows 7を仕事環境で使い続けている。筆者はVistaを(パフォーマンス面はともかく)結構気に入っていたのだが、Windows 7を使ってみると、細かい部分で使い勝手が良くなったと実感する。
例えば、新機能の「アクションセンター」。Vistaのセキュリティセンターを拡張したもので、セキュリティーに関する情報だけでなく、パソコンの信頼性や安定性に関わりそうなハード・ソフトの情報もまとめて表示される。
筆者の環境では、「ウイルス対策がない」点や「Windows Updateの設定が推奨設定ではない」ことを警告しているほか、IntelliPointが動作していないことが警告されている。とりあえずここを見れば、パソコンのハード・ソフトに問題がある場合の情報が集約されるので、管理はずいぶんとしやすくなるだろう。
なお、セキュリティーソフトについてはWindows 7β版での動作が確認されている「Norton 360」を試用している。ただ、筆者には不要な機能も多いので、対応版が出ればVistaで使っていた「Norton Internet Security 2009」に戻すつもりだ。
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