このページの本文へ

週刊 PC&周辺機器レビュー 第19回

【番外編】私物のtype ZにWindows 7を入れてみた

2009年08月21日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

さすがに時間のかかるアップグレードインストール

 前置きが長くなったが、早速type ZにWindows 7をインストールしてみよう。なお実験台のtype Zは、日常業務に使えるようにセットアップ済みで、必要なアプリケーションやドライバーソフトをすべてインストールし、不要なプレインストールアプリケーションは削除してある。そのため、後述する互換性チェックでは、手を加えていない製品とは異なった結果がでる可能性があることを、お断わりしておきたい。

 インストールするOSは、Windows 7 Ultimateのx64版を選んだ。アプリケーションや周辺機器のテストをすることもあるので、本音を言えばOSは、互換性に優れたx86版(32bit版)の方がいい。だがtype ZのプレインストールOSには、64bit版のWindows Vistaしか選べない。また現時点では、ソニーからtype ZのWindows 7用ドライバーソフトは提供されていないので、Windows 7をまともに動かそうとなると、必然的に「アップグレードインストール」をして、Vista用ドライバーソフトを引き継がせるしかない。

Windows 7のインストーラーを起動したVista

Windows 7のインストーラーを起動したVista。なお筆者はタスクバーを上に、サイドバーは最前面表示で左に置いている

執筆時点では検証ソフトの日本語版がなかった

「互換性をオンラインで確認する」を選んでも、執筆時点では検証ソフトの日本語版がなかった

 Windows 7のインストールDVDからセットアッププログラムを実行すると、まずはデバイスやソフトウェアの互換性チェックと、インストール実行が選択できる。ただし、互換性チェックを選択しても、現時点では「Windows Upgrade Advisorβ版は開発中。英語版のみ提供中」というメッセージのあるウェブサイトに飛ばされるだけで、日本語版では機能していない。Windows 7製品版が登場する頃には、対策されていると期待したい。

インストーラーやドライバーのオンラインアップデートができる

インストールプロセスの最初の段階では、インストーラーやドライバーのオンラインアップデートができる。DVD収録のドライバーが不足していても、オンラインで自動入手できるのは優れもの

インストール方法の選択

インストール方法の選択。今回はVistaのドライバーやアプリケーションを引き継ぐため「アップグレード」を選択

 インストールを選択しても、互換性チェックは行なわれ、インストール時やその後に問題を起こす可能性のあるソフトウェアが報告される。特に重大な問題を起こすものについては、あらかじめ削除しないとアップグレードインストールできないよう、安全策がとられている。この仕組みはVistaと同じだ。今回はマイクロソフトの無線キーボード用ユーティリティー「IntelliPoint」と、インテル製内蔵無線LANモジュール用ソフトが警告対象となった。いずれも、いったん削除してからもう一度OSインストールをやり直した。

ハード・ソフトの互換性が確認される

アップグレードインストールを選択すると、ハード・ソフトの互換性が確認される。2項目に問題ありと出た。黄色い警告レベルなら、インストールを強行もできるが、アンインストールした方が安全

 Windows 7はインストールプロセスが速くなったのを特徴のひとつとしているし、実際Vistaより速い。だがそれは新規インストール(カスタムインストール)の話。アップグレードインストールは非常に時間がかかる。正確な計時記録を取り損ねたのだが、軽く1時間以上はかかった。ただし、インストール途中で作業が中断することはなく、数回の再起動を経て、Windows 7のインストールは完了した。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン