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週刊 PC&周辺機器レビュー 第19回

【番外編】私物のtype ZにWindows 7を入れてみた

2009年08月21日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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買ったばかりの仕事用マシンに
Windows 7をぶち込んでみる

VAIO type Z

筆者が自腹で買ったばかりの「VAIO type Z」。一週間もたたずにOS更新の実験台に……

 既報のとおり、8月12日にWindows 7日本語版のRTM版が、MSDNおよびTechNet会員向けに提供開始された。ちょうどその一週間ほど前、パソコン担当である筆者の元に、新たに購入した私物のノートパソコン、ソニー「VAIO type Z」(VGN-Z92JS)も到着していた。

 そこで今回は週刊PC&周辺機器レビューの番外編として、仕事用のメインマシンに実際にWindows 7 RTMを導入して、ハードやソフトの互換性、OS自体の使い勝手について実地に検証してみた。メーカーによるサポートが提供されていない現段階で、どの程度きちんと動くのだろうか?


自腹で買ったtype Zについて簡単に

 VAIO type Zがどういう素性のマシンであるかについては、こちらの記事こちらの記事を参照していただきたい。端的に言えば、「デスクトップ並のパワーを1.4kg前後/8時間駆動のボディーに詰め込んだハイスペックモバイル」である。重さは同じくらいでも、方向性はネットブックの対極にあるマシンだ。

type Z本体とオプション類

type Z本体(右上)と、ほぼ同時にそろえたオプション類。左上からキャリングポーチ、ドッキングステーション、スティックACアダプター

 筆者はノートパソコン1台で仕事のほぼ全作業を完結させている。そのためモバイルノートと言えども、デスクトップ並のマシンパワーが必要だ。多数のアプリケーションを同時に、かつ快適に動かせないマシンでは仕事にならない。実際に数年前、画面解像度が低くてCPUが遅く、メモリーも少ないノートで海外取材した時に、つくづくそれを痛感した。仕事をするうえでの快適さは、「安さ」というネットブックの利点とは引き替えられない。自宅や出先、出張先で仕事をすることもあるので、どうしてもハイスペックなノート、それもモバイルに耐えられる程度の重さのノートが必要である。

 その点type Zなら文句がない。13.1型ながら1600×900ドットの解像度を誇る液晶ディスプレー。Core 2 Duo P9700(2.80GHz)とGeForce 9300M GS、加えて4GBメモリーのパワー。それでいて約1.4kg前後の重さに収まっていて、バッテリー駆動時間もカタログ値で8時間以上あるのだからすごい。

 そのうえ今回はちょっと奮発して、ストレージに256GBのSSD RAIDを選択した。このSSD RAIDの速さには、まったくほれぼれする。OSやアプリケーションの起動は、それまで使っていたCore 2 Duo T7500(2.20GHz)+5400rpm HDDとは比較にならないほど速く、サイズの大きい画像ファイルの保存も一瞬で終わる。

 type Zが登場した1年前なら、これだけのスペックを詰め込むと40万円はくだらなかっただろう(そもそも256GBのSSD RAIDはなかった)。それが今では21万円台半ば(購入時点の本体のみ税込み価格)と、ほとんど半値で買えた。ネットブックが4台買えるほどの価格だが、ネットブックを4台並べてもtype Z 1台分の使い勝手には及ばないし、そんなもの持ち歩けるわけがない。

type Z専用ドッキングステーション「VGP-PRZ1」

本体とは別に買ったtype Z専用ドッキングステーション「VGP-PRZ1」。type Zは本体のインターフェース類が充実しているので不要かと思っていたが、オフィスから持ち出すたびに5本のケーブルを抜き差しする面倒くささには1日で負けた

type Zを装着したドッキングステーション背面

type Zを装着したドッキングステーション背面。USB×3、Gigabit対応LAN、DVI出力、ACコネクターを装備。本体はドックに乗っているだけで、固定用ロックはないのが少々不満

 なお、「ASCII.jpの編集者はなんて高給取りなんだ!」とあらぬ誤解を招かないように書いておくと、これを現金一括払いでポンと買えるほどの給料はもらっていない。2年間24回払いの分割ローンでの購入である。また余談だが、ソニーの直販サイト「Sony Style」で支払いに選べる「サイバーオンクレジット」は、分割金利がたったの1%で済む。筆者のように「金はないけど性能のいいパソコンが欲しい」というわがままな要求を抱える者には、大変ありがたいサービスだ。

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