買ったばかりの仕事用マシンに
Windows 7をぶち込んでみる
既報のとおり、8月12日にWindows 7日本語版のRTM版が、MSDNおよびTechNet会員向けに提供開始された。ちょうどその一週間ほど前、パソコン担当である筆者の元に、新たに購入した私物のノートパソコン、ソニー「VAIO type Z」(VGN-Z92JS)も到着していた。
そこで今回は週刊PC&周辺機器レビューの番外編として、仕事用のメインマシンに実際にWindows 7 RTMを導入して、ハードやソフトの互換性、OS自体の使い勝手について実地に検証してみた。メーカーによるサポートが提供されていない現段階で、どの程度きちんと動くのだろうか?
自腹で買ったtype Zについて簡単に
VAIO type Zがどういう素性のマシンであるかについては、こちらの記事やこちらの記事を参照していただきたい。端的に言えば、「デスクトップ並のパワーを1.4kg前後/8時間駆動のボディーに詰め込んだハイスペックモバイル」である。重さは同じくらいでも、方向性はネットブックの対極にあるマシンだ。
筆者はノートパソコン1台で仕事のほぼ全作業を完結させている。そのためモバイルノートと言えども、デスクトップ並のマシンパワーが必要だ。多数のアプリケーションを同時に、かつ快適に動かせないマシンでは仕事にならない。実際に数年前、画面解像度が低くてCPUが遅く、メモリーも少ないノートで海外取材した時に、つくづくそれを痛感した。仕事をするうえでの快適さは、「安さ」というネットブックの利点とは引き替えられない。自宅や出先、出張先で仕事をすることもあるので、どうしてもハイスペックなノート、それもモバイルに耐えられる程度の重さのノートが必要である。
その点type Zなら文句がない。13.1型ながら1600×900ドットの解像度を誇る液晶ディスプレー。Core 2 Duo P9700(2.80GHz)とGeForce 9300M GS、加えて4GBメモリーのパワー。それでいて約1.4kg前後の重さに収まっていて、バッテリー駆動時間もカタログ値で8時間以上あるのだからすごい。
そのうえ今回はちょっと奮発して、ストレージに256GBのSSD RAIDを選択した。このSSD RAIDの速さには、まったくほれぼれする。OSやアプリケーションの起動は、それまで使っていたCore 2 Duo T7500(2.20GHz)+5400rpm HDDとは比較にならないほど速く、サイズの大きい画像ファイルの保存も一瞬で終わる。
type Zが登場した1年前なら、これだけのスペックを詰め込むと40万円はくだらなかっただろう(そもそも256GBのSSD RAIDはなかった)。それが今では21万円台半ば(購入時点の本体のみ税込み価格)と、ほとんど半値で買えた。ネットブックが4台買えるほどの価格だが、ネットブックを4台並べてもtype Z 1台分の使い勝手には及ばないし、そんなもの持ち歩けるわけがない。
なお、「ASCII.jpの編集者はなんて高給取りなんだ!」とあらぬ誤解を招かないように書いておくと、これを現金一括払いでポンと買えるほどの給料はもらっていない。2年間24回払いの分割ローンでの購入である。また余談だが、ソニーの直販サイト「Sony Style」で支払いに選べる「サイバーオンクレジット」は、分割金利がたったの1%で済む。筆者のように「金はないけど性能のいいパソコンが欲しい」というわがままな要求を抱える者には、大変ありがたいサービスだ。
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