ヤバイ! ガソリンが足りない!
第2ドライバーのウエムリンも順調にラップを消化し、2分30~40秒台くらいをコンスタントに維持して、次のドライバー、運搬係フラットさんにバトンタッチ。ちなみに、レース中に使えるガソリンは限られており、ミクビートのクラス、GP-2では95リッターまでとなっていた。耐久レースはただ速ければいいのではなく、燃費も意識しつつタイムも削らなければいけないという、相反するものをどれだけ両立させられるかがドライバーに求められるのである。
しかも、これだけの台数が出ているので、給油しにいくだけでもガソリンスタンドが渋滞しており、大幅にタイムロスしてしまうのだ。う~ん、なんて奥が深いレースなんだ。
様々なマシンが混走するレースなので、スピンやコースアウトは当たり前、中には横転したり前転したりと、かなり荒れ模様になった。ヘアピンやシケインなどでは自然とスピードが落ちるので、渋滞になってしまうこともある。そんな混沌とした展開の中、ミクビートは接触もトラブルもなく走り続けているのがスゴイ。
第3ドライバーの運搬係フラットさんが走っている最中から、ピットが慌ただしくなる。どうも、このペースで走っていると、最後までガソリンが持たないらしいのだ。そして、予定よりも早く、第4ドライバーのJrの出番となった。どれだけガソリンを消費せずに走れるのか、かなりのプレッシャーを背負ったJrだったが、燃費走行をしてもリッター0.5km程度しか変わらないとのことで、どうせ同じくらい燃料を消費するなら速いほうがいいと、おおはっさんは判断。Jr.は最年少ながら目を見張る走りを見せ、最終走者であるおおはっさんにチェンジした。
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