中野区のCATV経由なら
UHF局が3局もデジタルで受信できる
ここまでは我が家の録画環境のうちハードウェアの紹介だったが、今年に入ってからでは中野区内に引っ越すという大きなトピックもあった。もちろんこの引っ越しも録画環境の改善が主眼である。
都心部の比較的新しい集合住宅では、地上波用アンテナは建物に用意せずにケーブルテレビの再送信で代替していることがある。またその再送信がパススルー方式に対応していれば、CATVのサービスに契約しなくとも地上デジタルが受信できるケースが多い。
以前住んでいた杉並エリアのJ:COM東京では、関東圏のUHF局のうちMXTVのみがデジタルで再送信されていた(ただしアナログではtvk、テレ玉もあった)。
アニメが好きな人はよくご存じだろうが、最近の深夜アニメはUHF局が中心で、またMXTVでは放送されていない番組もある。その点、中野エリアのケーブルテレビ局であるJCN中野は、普通に自宅でアンテナを建てただけでは受信が難しいtvk、テレ玉もデジタルで再送信されている。
中野区サイコー、ついでに会社にも近くなったし。と喜んでいたら、ここでうれしい悩みが発生。同じ番組でもMXTVとtvkとテレ玉だと、それぞれ放送形態が微妙に違ってるのよ。これが。
たとえば番組の右上に入る局ロゴが、MXTVやテレ玉には基本的にあるが、tvkにはない。
MXTVやtvkは額縁で放送される番組もあるが、テレ玉では基本的に無い。その代わりにMXTVやtvkではハイビジョン放送なのにテレ玉ではSD画質のアップコンバートのときもある。うーん、ややこしい。
録画データのサイズがtvkだけ若干大きい(しかも1クールがBD1枚に収まるか収まらないかの微妙なところで)。
というわけで、これを表にまとめると以下のような感じになる。簡単に言えば一長一短って話だ。
テレビ局 | 局ロゴ | 額縁 | 録画サイズ |
---|---|---|---|
MXTV | ×(有り) | △(一部) | ○(並) |
tvk | ○(無し) | △(一部) | △(大) |
テレ玉 | ×(有り) | ○(無し) | ○(並) |
この問題をどう解決したか……ま、ここまで読んでいただけた人には明白なことでしょう。たとえ同じ番組でも全部の局で録画する。そして額縁で放送されているなど、不要な分だけ順次予約設定を切っていくと。
あと前ページで紹介したように「保存用」と「視聴用」とでは別の局で録画することでバックアップの効率が上がる。さらに緊急気象情報などのテロップ表示対策にもなる。
ちなみに普段生活していると、こんなまでしてアニメを録画する必要があるのか? という疑念が頭をもたげることも、時には無いわけではないが、97%くらいの生活時間では大満足なので良しとしましょう。
なお、複数のUHF局をデジタル再送信しているCATV局は都内でも増加傾向にあるようだ。UHF局の録画にこだわりたい人はテレ玉のサイトやtvkのサイトなどを参考に各自よくよく調べた上で引っ越しを検討してほしい(常識的に考えれば、アニメを録画するために引っ越しする必要はないんだけどさ)。
というわけで当方の録画環境の現状説明はほぼ終わり。細かな使い方や今年の冬モデルはどれを買おうか、なんて話はまた次回に。
この連載の記事
-
第8回
AV
新型チューナーでやっとそこそこ使える「スカパー!HD」 -
第7回
AV
録画は面倒だが、スポーツ見るならやっぱり「スカパー!HD」 -
第6回
AV
ワタシの完璧な録画ライフに立ちふさがるスカパー!HD -
第5回
AV
外付けHDDに対応した新型VARDIAは思い出保存レコ -
第4回
AV
貯まったアニメを見るために会社のPCにBD再生環境を作る -
第3回
AV
お彼岸の連休はBDディスクを大量消費 -
第2回
AV
自宅を離れても、録画予約の抜けが無いかチェックする - この連載の一覧へ