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裏面照射型CMOSセンサーの実力は?

「Exmor R」搭載コンデジ「DSC-WX1」を試す

2009年08月20日 12時00分更新

文● 周防克弥

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「暗い所が4倍キレイ」は本当か!?

 WX1は「暗い所が4倍キレイ」という謳い文句でPRしているが、これは普通の撮影モードの話ではない。新しく搭載されたExmor Rの機能と、「手持ち夜景モード」による重ね合わせが「4倍キレイ」に写るモードだ。

 このモードは一度のシャッターで6枚の写真を高速連写し、画像を重ね合わせることでノイズを除去する機能。先だって発売されている「HX1」にすでに搭載されている機能が「WX1」にも引き続き搭載されている。


感度別サンプル(明るい環境)

ISO 160

ISO 160

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

手持ち夜景モード

手持ち夜景モード(ISO 160)


感度別サンプル(暗い環境)

ISO 160

ISO 160

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

手持ち夜景モード

手持ち夜景モード(ISO 400)

 実際のところフル画素のまま最高感度であるISO 3200で、しかも実用性のある写真が撮れてしまうからすごい。コンパクトデジカメの欠点である高感度撮影は素子サイズによる物理的な問題と思っていたが、1/2.4型のセンサーでこのレベルの高感度撮影ができるとは思わなかった。

 ISO 3200になるとさすがにノイズを認識できるが、従来のコンデジの高感度に比べればかなりいい。画像加工でノイズを消してるような、ちょっと写真というよりは絵っぽい描写になっているが、これだけ描写されていれば文句はない。

 手持ち夜景モードは、感度設定はオートになり、最高感度がISO 1600までに限定される。ISO 3200での絵を重ね合わせてもノイズ除去が巧くいかないのかもしれない。

 感度別サンプル(明るい環境)の写真は夕方のかなり明るい状況で撮っているのでISO 160で写っている。普通のISO 160の写真とISO 160で写した手持ち夜景モードの写真を見比べると、手持ち夜景モードの写真のほうがノイズが少ない。夜景用に少し暗く写ってしまっているが色の境目に出ていたジャギやノイズが抑えられているのがわかる。

 なお、従来機にあった「EX高感度モード」(ISO 6400相当)がなくなってしまった。緊急時にとりあえず写る程度でいいからISO 6400は実現してほしかった。

感度サンプルは画角を変えないように実は三脚に乗せて撮ったが、実際に手持ちで夜に撮影してみたのがこの写真。ISO感度は400に設定され、シャッタースピードは1/15秒である。手ぶれ補正が効くが油断は禁物。普通に考えてマクロで1/15秒はかなりきつい。さらに6枚の連写になり、ある程度フレーミングを固定させないと効果が得られない

感度サンプルの手持ち夜景モードは画角を変えないように三脚に乗せて撮ったが、実際に手持ちで夜に撮影してみたのがこの写真。ISO感度は400に設定され、シャッタースピードは1/15秒である。手ぶれ補正が効くが油断は禁物。普通に考えてマクロで1/15秒はかなりきつい。さらに6枚の連写になり、ある程度フレーミングを固定させないと効果が得られない

遠景でなら手ぶれはそれほど気にならない。ラチチュードは別として、ノイズの少なさでいえば一眼レフデジカメに匹敵する性能だ。夜景を手持ちで撮るシーンならほとんどが人物の上半身+風景くらいの画角になるだろう。左の写真のように暗闇でマクロ撮影することもないだろうが、近接には要注意だ。遠景を撮るなら1秒程度シャッターを押してじっとしてれば大丈夫だ

遠景でなら手ぶれはそれほど気にならない。ラチチュードは別として、ノイズの少なさでいえば一眼レフデジカメに匹敵する性能だ。夜景を手持ちで撮るシーンならほとんどが人物の上半身+風景くらいの画角になるだろう。上の写真のように暗闇でマクロ撮影することもないだろうが、近接には要注意だ。遠景を撮るなら1秒程度シャッターを押してじっとしてれば大丈夫だ

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