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ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第15回

Mac&iDVDで、遠くの家族にムービーを届けよう!

2009年08月18日 16時00分更新

文● 小原裕太

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2.プロジェクトをiLifeで「共有」

 チャプターを設定したら、iDVDで読み込めるように編集したプロジェクトを「共有」する。「共有」を実行すると、iMovieを始めとするiLifeアプリ間で使い回せる形式にコンテンツが書き出されて、iLifeアプリ共通のインターフェイス「メディアブラウザ」から参照できるようになる。

 共有時に注意したいのは、書き出すムービーのサイズだ。DVDビデオの最大解像度は720×480ドットなので、基本的にはそれに近いサイズである「大」を選択しておけばいいだろう。

 ただし、ハイビジョンに対応していないDVカメラなどで撮ったSD画質のムービーでは「中」を選ぶといい。SD画質のムービーは、最大サイズがDVDビデオと同等なので、「大」を選択すると元ムービーよりも大きなサイズに変換されてしまう。画質が大きく劣化するうえ、変換にかかる時間も膨大になるので「中」をおススメしたい。

書き出しを指示して待つ

「共有」するプロジェクトを開いておき、「共有」メニューから「メディアブラウザ」を選択する。「iDVD」を選んでもいいが、こちらではムービーの書き出しサイズを指定できないうえ、ほかのiLifeアプリとプロジェクトを使い回せない

元ムービーがハイビジョン画質であれば「大」、SD画質であれば「中」にチェックを入れ、「公開」ボタンをクリックする

書き出しにかかる時間は、Core 2 Duo以上を搭載したMacであれば、実再生時間の2倍以内が目安だ。あまりにも遅い場合は搭載メモリーの不足が考えられる。書き出しに限らず、ムービー編集には最低3〜4GBのメモリーがほしい

イベントビューアにアイコンが付く

共有したプロジェクトは、プロジェクトビューアで図のようなアイコンが付けられる。左から書き出したサイズ「極小」「モバイル」「中」「大」を示している。ちなみに共有後、プロジェクトに変更を加えると、共有し直すようにダイアログで指示される


3.書き出したプロジェクトをiDVDに読み込む

 iDVDの役目は、DVDビデオのメニュー画面を作って、収録するコンテンツを選び、ムービーをDVDプレーヤーで扱える形式に変換するというもの。

 操作は、アップルならではのアメリカンなセンスで作られたDVDメニューのテンプレートから好きなものを選んで、そこにポンポンとムービーや写真をドラッグ&ドロップしていくだけというものだ。

iDVDでメニュー画面を作成

iDVDの起動画面。ここでは「新規プロジェクト〜」ボタンを押そう。ちなみに「Magic iDVD」は表示されるステップに従ってセミオートでDVDを作るモード、「OneStep DVD」はビデオカメラからの取り込みからDVDの作成までフルオートで実行するものだ

iDVDでも作業の単位は「プロジェクト」だ。新規プロジェクトの名前と保存場所を指定し、アスペクト比を選択して「作成」をクリックしよう。ハイビジョンカメラで撮ったムービーをDVDに収めるときは、アスペクト比で「ワイド画面」を選ぼう

DVDメニューを編集する

iDVDが起動したら、最初にDVDメニューのデザインを決める。画面右下の「テーマ」ボタンをクリックすると一覧表示されるので、好きなものを選ぼう

DVDメニュー上に現れるDVDのタイトル名を編集する。文字列をクリックすれば編集可能になるので、文字列を書き換えたり、表示されるポップアップからフォント、文字色、フォントサイズを変えていこう

共有したiMovieのムービーを登録

iMovieで共有したプロジェクトは、画面右下の「メディア」を押し、さらに右上の「ムービー」ボタンをクリックすると表示される。目当てのプロジェクトをDVDメニュー上にドラッグ&ドロップしよう

ムービーはDVDメニュー上に「ボタン」として配置される(ここでは「ムービーを再生」などの文字)。実際にDVDプレーヤーなどで再生するときは、「ムービーを再生」を押すと全編が再生開始される。事前にチャプターを設定しておけば「シーンの選択」ボタンが現れる

「シーンの選択」ボタンをダブルクリックすると、チャプターごとのシーンを選ぶ画面に切り替わる。先ほどiMovieで付けたチャプター名がこの画面で表示される

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