上りのスピードも高速な「L-05A」
新世代のサービスには上りの速度も重要
今更ながらモバイルでのネット接続環境に興味を持ち始めた筆者にとっては幸いなことに、2009年は高速モバイルデータ通信にとってインパクトが多い年となっている。
下り40Mbpsを誇るモバイルWiMAXが商用サービスを開始し、またイー・モバイルもHSPA+技術を用いて下り21Mbpsを誇るサービスをスタートさせた。いずれも都市部からのエリア拡大を図っていくとの事だが、月5000円前後で使い放題のモバイルデータサービスを多彩な選択肢から選べる環境が整った。
そんな中、折しもiPhone 3GS発売と同日に発売されたのが、先に紹介した「L-05A」である。3月の新幹線の中の驚きを経験していたため、iPhone 3GSをソフトバンクショップで購入したその帰り道にドコモショップでこの端末も購入した。
L-05Aは従来モデル「L-02A」と同様、下りは最大7.2Mbpsの速度だが、上りのスピードが384kbpsから5.7Mbpsへと引き上げられている。ダウンロードだけでなく、写真や動画のアップロードも頻繁になってきた昨今では、上りの速度の高速化についてもメリットは大きい。
L-05Aが持っている強さは、都市部での高速通信と、山間部での接続性だ。都市部でのデータ通信サービスは充実が進んでいるが、都市では高速に利用でき、さらに山間部でも必ずつながるというデータ通信モジュールのチョイスとなると、途端に少なくなってしまっていた。L-05Aなら、この2つの方面に対応できるのではないかという期待を込めて長野方面へと向かった。
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