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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第85回

ドコモ「L-05A」によるデータ通信は生活の何を変える?

2009年08月18日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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上りのスピードも高速な「L-05A」
新世代のサービスには上りの速度も重要

 今更ながらモバイルでのネット接続環境に興味を持ち始めた筆者にとっては幸いなことに、2009年は高速モバイルデータ通信にとってインパクトが多い年となっている。

 下り40Mbpsを誇るモバイルWiMAXが商用サービスを開始し、またイー・モバイルもHSPA+技術を用いて下り21Mbpsを誇るサービスをスタートさせた。いずれも都市部からのエリア拡大を図っていくとの事だが、月5000円前後で使い放題のモバイルデータサービスを多彩な選択肢から選べる環境が整った。

UQ WiMAX

こちらはUQ WiMAXのアダプタ。アダプタをUSBポートに接続すると、無線LANに接続するようにエリア内なら自然にネットに接続している状態になる。2009年5月、小田急線代々木八幡駅前にて

 そんな中、折しもiPhone 3GS発売と同日に発売されたのが、先に紹介した「L-05A」である。3月の新幹線の中の驚きを経験していたため、iPhone 3GSをソフトバンクショップで購入したその帰り道にドコモショップでこの端末も購入した。

 L-05Aは従来モデル「L-02A」と同様、下りは最大7.2Mbpsの速度だが、上りのスピードが384kbpsから5.7Mbpsへと引き上げられている。ダウンロードだけでなく、写真や動画のアップロードも頻繁になってきた昨今では、上りの速度の高速化についてもメリットは大きい。

iPhone 3GSとL-05A

iPhone 3GSと同日に購入したL-05A。最近のMacのアルミボディと黒いキーボードの2トーンカラーにマッチするL-05Aのボディデザインは、Macユーザーに対するラブコールのようにも見える

 L-05Aが持っている強さは、都市部での高速通信と、山間部での接続性だ。都市部でのデータ通信サービスは充実が進んでいるが、都市では高速に利用でき、さらに山間部でも必ずつながるというデータ通信モジュールのチョイスとなると、途端に少なくなってしまっていた。L-05Aなら、この2つの方面に対応できるのではないかという期待を込めて長野方面へと向かった。

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