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「祭り起こせばいい」堀江貴文、ネットと政治を語る

2009年08月17日 16時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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日本でも「CHANGE祭り」は起こせるか

―― 世論を吸い上げるためのツールとしてのネットという意味では、楽天で個人献金が出来る仕組みなど作ることで出来てきました。ですが、国民がネットを使って、どう政治をいい方向に変えていけばいいのかまだわかりづらいところがあります。

オバマ氏の個人献金の多さと共感性の高さの話に及んだ際、「CHANGE祭りみたいなものですか」とコメントした

堀江 「そもそもなんで献金なんかしなきゃいけないんだ」と思っていると思うんです。どうして金を払わなければいけないんだと。これ、どうしてアメリカの場合は集まるんですか。不思議でたまらないんですよ。

田中 オバマは630億円近い献金を集めました。小泉首相とオバマを比べて考えると、小泉は「劇場」を作ったが、オバマは「祭り」をやって、皆と一緒に踊っているイメージです。

堀江 「CHANGE祭り」みたいなものですか。

田中 そう。参画意識を燃やす仕掛けがある。

岸 個人献金は日本の小選挙区でもやっている。ネットを使った献金もありますよ。

堀江 その人たちは、どうして献金をしているんですか。

田中 それは「説得」ではなく「共感」というのが大きいんだと思いますよ。オバマの場合は「共感祭り」なんですよ。

岸 日本でも、地方では選挙は「お祭り」。それを若者主導の祭りに出来るかどうかだと思うんですよね。

田中 日本の場合、個別訪問が出来ないのが課題です。

堀江 個別訪問が出来ないのはなぜなんでしょう。亀井さんの地元の村では、(堀江氏の演説を)「聞きに来ているのがバレたらまずい」から、家から出てこられなかった。だから家の前で、誰も聞いていなくてもいいから、1日に辻立ちを50回はするんですよ。

岸 このままだと、ネット選挙が開放されても変わらない。シニア民主主義で、自民・民主ともに間違えた政策ばかりをやっています。60代の「勝ち逃げ組」優位の政策ばかりを打っていて、そのツケは「選挙に来ない若者に回しましょう」ということになっている。インターネットで若者が怒れば状況は変えられると思っています。


―― さっきチラッと堀江さんと話していたときに「MIAUって何だ」と言われたんです。こうした活動をしているより、政治団体にしてしまったほうが早いと。

堀江 いくら政策提言みたいなことをやってもムリですよ。それより「投票行動を左右されるんだ」と言った途端に、巨大政党だって変わると思うんですよ。MIAUがインターネットユーザーの総意を代表する党として「祭り」を起こせばいいんですよ。献金を募って、実際に政党としての影響力を示せばいい。

岸 今日の議論を聞いていると、MIAUが政治団体になって、堀江さんが党首になって、田村さん、田中さんが選挙ブレーンになればいいと思いますよ。

堀江 じゃあそこで100万票くらい取りますか、とりあえず。


―― こんなオチでいいですか?(笑) また衆院選が終わったあとに見えてくるものもあると思います。そのときにまた別の議論が出来ればと思います。

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