ドコモの「BlackBerry Bold」(以下、Bold)は、現在国内で入手可能な唯一のBlackBerry端末だ。2008年秋に発表。今年2月に発売されたが、すぐに一時販売停止になった。やや紆余曲折があったが、今回じっくり試用できる機会があったので、詳しく紹介していこう。
ハードウェア的にはストレートボディーにQWERTYキーボードを搭載する独自のスタイルが大きな特徴である。タッチパネルは非搭載だが、無線LANやGPSのほか、動画撮影対応カメラやオフィスファイル編集アプリを搭載し、多機能なスマートフォンとなっている。
ここでは、iPhoneユーザーである筆者から見たBoldの魅力を、最新動向をまじえながらレポートしてみたい。
ストリートビューとトラックボールがキモチイイ
Boldはスマートフォンとしてひととおりの機能を備える。標準機能だけでも十分実用的だが、特にGPS対応の「Google Maps」をインストールすると便利なナビツールになる。
GPSによる現在位置表示や目的地までの経路検索が可能なほか、特にストリートビューと、正面中央に配置されたトラックボールの組み合わせによる操作性がすばらしい。
周囲を見渡すときはトラックボールを左右に回し、前進後退するときはトラックボールを上下に回すだけ。地図は「1」キーで縮小、「3」キーで拡大できるので片手で操作可能だ
Boldの画面サイズは、一般的なスマートフォンより小さい2.7インチ(480×320ドット)。しかし指1本で地図をスピーディーにスクロールできるので、画面の狭さは気にならない。
実際にストリートビューを見ながら歩いてみると、一連の操作を指1本で行なえるBoldの方が、タッチ操作で両手を束縛されるiPhoneよりも操作しやすかった。