筆者感覚では「3倍」速くなった!
クラウド化で重要な通信速度を見てみると、D31HWは首都圏ではHSPA+の高速サービス(下り21Mbps)を、地方都市では従来のHSDPA(下り7.2Mbps)を自動で切り替えて使う仕組みだ。
実際のHSPA+の測定スピードや体感はどんなモノだろうか。製品評価なら、何十回も場所や時間を変えて測定するのが普通だろうが、それは専門誌やメーカーに任せて、とりあえず港区の某社で昼間の時間帯にUSENの「スピードテスト」で測定してみると……。ベストスコアは約4Mbpsで、時間帯によっては1Mbpsを切ることもあった。
21Mbpsから大きく離れているものの、これは規格上の最大値だ。ベストエフォートなので、そんなモノかもしれない。「Best Effort」にはいろいろ訳し方があるが、筆者はADSLサービスが登場した頃から「頑張ります〜」と理解している。
まあ、スピードは数値そのモノではなく、ユーザーの感覚が一番だろう。HSDPAの下り7.2Mbpsをサービス開始から使ってきた筆者の感覚で言えば、やはり公称値の差である3倍くらいは速くなった印象だ。
ちなみに先月まで使用していたD02HWをキャンセルして、まっぷたつに切ったSIMを返送したら、代わりにEMチャージ専用のSIMが送られてきた(関連リンク)。白ロムになった筆者のD02HWに挿入すると、イメージ的にはプリペイド専用SIM付きHSDPAモデムカードになる。定額で使う場合、1時間なら315円、1日で630円、7日で2205円、30日なら4410円という4種類の支払い方法を選べるのだ。
最近、ウェブアプリを活用し始めてクラウド化に興味を持っているが、今ひとつモバイル環境での通信速度に信用が置けない──。D31HWは、そんな疑問を持つユーザーの背中をクラウド側にグイっと押してくれるアイテムだろう。
将来、ユーザー数が増えても今のパフォーマンスをキープできるなら、かなり後悔のない衝動買いと言える。
今回の衝動買い
アイテム:イー・モバイル「D31HW」
購入価格:1万7980円(新にねん)、月額費用:1000円〜5980円(新にねん、スーパーライトデータプラン21)
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
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