ダイロー小隊長の「機動戦士ガンダム戦記」入魂レポート

ネットの敵は強かった「悲しいけどこれってオンライン対戦なのよね」――対戦編

2009年09月18日 09時00分更新

文● ダイロー吉川（小隊長）


ジョニー・ライデン機との華麗なるタッグ！　でも、よく考えてみれば、私はチームの足を引っ張っているだけであった。「同じレベルのMSを募集しているルームに入ればいいんですよ」と、オータ准尉から“遅すぎるアドバイス”をいただいた　(C)創通・サンライズ

ニューヤークで初勝利

　オータ准尉の華麗なるプレイを見ていたら、やはり自分でも遊びたくなった。しかも、懲りずに対戦で。対戦の場合、「デスマッチ」であれば1回HPがゼロになるとゲームオーバーだが、「タイムマッチ」であれば一定時間経つと再参加が可能になる。これなら、私のザクキャノンにも勝ち目があるかも!?

　私が選んだのはニューヤークのマップで行なわれる、2対2の対戦だ。チーム対戦なので、地球連邦軍×2機、ジオン公国軍×2機という組み合わせだ。私が組んだパートナーは「高機動型ゲルググ（JR）」である。JRとはなんぞや？　と思ったら、なんとジョニー・ライデン機だった！　オンラインはホント、いろんなMSに出会えるなあ。

第3戦　ダイロー准尉参加チーム（ジオン）対
連邦軍


いきなり狙撃対象になる私（ザクキャノン）。ジョニー・ライデン氏、申し訳ない　(C)創通・サンライズ		タイムマッチなので、時間が経てば復活可能。だが、HPは100ではなく75からのスタートとなる　(C)創通・サンライズ


ん!?　なぜか地球連邦軍が2機から1機に減っている。どうやらパートナーがルームを抜けたようだ。遠方に見えるのが残った1機であるところのガンダム。HPがゼロになって復活中なので、復活直後を狙って一撃を見舞おうと、私も待機。とてもセコい戦法だ　(C)創通・サンライズ		「勝った勝った！　初めて勝った！」　オレじゃなくて、ジョニー・ライデン氏がだが……。でも、同じチームなので、とりあえずWINである　(C)創通・サンライズ

　な・ん・と！　ジョニー・ライデン氏の活躍と、地球連邦軍がなぜか1機になってしまったために、私は生まれて初めての勝利を味わってしまったのである。そ、そうか！　オノレが弱くても、強い人とタッグを組めば自動的に勝利が転がり込んで、レベルも上がるんじゃなかろうか!?　「あーいるいる、そういうのをネトゲー用語で“寄生”っていうんですよ、プププ」（オータ准将）。

　ぬうぅ、やはり初心者のうちは、協力プレイかつレベルが同じくらいの人たちと一緒にプレイするのが、一番楽しいのかもしれない。とはいえ、これから長く楽しむゲームである。今後はきっと、私も准将どころか大将にすら昇進しているはずである。それを目指して、今宵もフリーミッションを楽しもうと思う。

★

　これにて、機動戦士ガンダム戦記の一連のレポートを終了したい。この1ヵ月弱お付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました。いま改めて私は、このゲームを「オススメでございますっ！」と自信をもって言いたい。
　正直、原稿を書いている最中にもゲームの楽しさがフラッシュバックしてきて、「あー、今すぐ帰ってゲームしたい」と何度思ったことか。
　シナリオモードのストーリー展開、MSの美しさやリアルさ（しゃがむとHPが回復したり、バックビューだったりと、現実にはありえないにもかかわらず、リアルなのだ！）、そして今回お伝えしたオンラインモードの楽しさなど、機動戦士ガンダム戦記には、多くの楽しみが詰まっている。次回作もきっとあるだろうが、それが出るまで、本当に熱狂的に楽しく過ごせることだろう。

　まだまだ言いたい！　オンラインモードでは、自分のMSを駆って戦場に出られるわけだが、それが意味することを、あなたは考えたことがあるか？　かつてのガンプラブームの頃（1980年代）に、1/144スケールの「ザク」の肩に無理矢理戦車の大砲をくっつけて、「ザクキャノンだ！」と遊んだことはなかったろうか？
　そんなけなげな思いが、機動戦士ガンダム戦記では、MSのカスタマイズという形で美しく蘇るのである。あなただけのMSができ上がるのだ。そして、そのMSに乗り込んで戦場に出て、仲間と共に戦うのである！　その感動をぜひ味わってほしい！　今年はガンダム30周年だ！　今をおいて、この感動を味わうのはいつなのだ！

　これからも何世紀にも渡って続く、ガンダムという世界、思想、歴史、物語を、この30周年という記念すべき年に“体感”する。それは、機動戦士ガンダム戦記をおいてほかにない。あなたの、長く続くガンダムライフの記念碑として、この機動戦士ガンダム戦記をプレイしてほしい。それぞれのガンダム、あなただけのガンダムが、そこにはきっとあるはずだ。オレたち全員、小隊長なのだ！