市松模様で画面に効果を加え
トーンカーブを使って色を付けていく
陰影の調整を終えたら、市松模様を配置して効果を出す。市松模様の作り方は簡単。正方形を作成して縦横真ん中で分割し、白と黒で交互に塗りつぶしたら「パターンを定義」で作成可能だ。編集の「変形」の「自由な形に」から模様の形を整えて、画面の右側に置く。配置が終わったら、多角形選択ツールで三角形に選択し、はみでた部分をカットする。
整形が出来たらレイヤーモードを「乗算」にして不透明度を55%程度まで下げ、絵全体に馴染ませる。同様に画面の上部にも配置して調整。これでモノクロでの作業はめでたく終了! それではいよいよこのモノクロ絵をカラーにしていく。
使うツールは塗りつぶしツール……ではなく、色調補正の「トーンカーブ」がメイン。RGB三原色ごとにグラフの線をいじって、着色していく。今回は「青」と「黄色」をメインに使っていく。
トーンカーブは、画像の明るさを調整する機能のこと。カーブの描き方によって「コントラスト調整」や「階調の反転」といった他の色調補正と同じことが出来る。たとえば入力値が「20」になっている部分を上に持ち上げ、出力を「50」に引き上げる。すると青の強さが20だった部分の色域が50に上げり、灰色だった部分が青みがかっていくわけだ。
トーンカーブのグラフ上から細かく色を調節したいときに便利なのは、画像の中で変えたい色を左クリックすること。これでグラフに小さい黒い丸という形で、クリックした部分の色域を表示できる。ここを上下させることで、指定した部分の色が変えられるのだ。
つまりはグラフ上に「黒い丸」をたくさん作っておくことで、変化させる色域を増やせるというわけ。ただし、より複雑な色味を再現出来る一方で、隣合わせになっている色域との関係で画面が汚くなってしまうこともあるので注意したい。
「もっと激しい色がいい」あるいは「変化をつけたいんだけど、それをやると画面が汚くなってしまう」というときは、新規にオーバーレイのレイヤーを作成する。やりすぎると彩度が高まりすぎ、ドギツい印象になってしまうので注意。「ソフトライト」を使うと、やわらかに色が乗る。場面によって使い分けていきたい。
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