影つけのポイントは2つのレイヤーの使い分け、
立体感を出すのはグラデーションツールが決め手
ここは「乗算」レイヤーと「オーバーレイ」レイヤーを使うのがポイント。オーバーレイは、陰影を強調したいとき、色を乗せたりしたいときにも使える大変便利なもの。SAIやPainterでもこのレイヤーモードはあるので、使ったことのない方は一度試すのがおすすめだ。
まず乗算レイヤーを新規に作成し、標準ブラシやエアブラシを使ってキャラクターに陰影を付けていく。ここでは実際の影よりやや大げさに陰影をつけておくことで、キャラクターの存在感、立体感を強めている。
つづいて「空気遠近法」を応用して遠近を付けていく。これは遠くのものをボカし、手前のものをくっきりと見せることで、画面の立体感を強めるという効果だ。作業のポイントはグラデーション。画面全体にグラデーションツールを適用していく。
まずは新規に「オーバーレイ」レイヤーを作成し、左から右にかけて薄くなるようにグラデーションをかける。次に「乗算」レイヤーを作り、今度は右から左にかけて薄くなるように設定する。
グラデーションをかけたら、2つのレイヤーの不透明度を調整し、手前のコントラストを高めていく。すると、奥に進むに連れて徐々に色が薄くボヤけて見えるようになり、画面に遠近の立体感が生まれてくる。
この時点で陰影が足りないと感じたら、オーバーレイで作成していたレイヤーをまるごと複製。不透明度をいじることで陰影の強さを調整していくのが◎。
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