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「迷わず行けよ 行けばわかるさ」の精神でインタビュー

猪木に聞いた! ネット、iPhone、そしてプロレスについて

2009年08月06日 19時00分更新

文● ASCII.jp編集部 撮影●小林伸

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上り調子のときこそ、発想の転換が必要だ

猪木2

―― やっぱりもっと多くの人にプロレスに注目してもらわないといけないと。

猪木 色恋もそうだけど、一度冷めてしまったものをもう1回振り向かせようとしてもなかなか振り向いてくれない。プロレスは好きだ。でも、今はもうそれほど興味がないというふうになってしまうと、そこにはまた新しいものを発信しないと振り向かない。

―― そこで今回はどんな新しい元気を持ち込んだのですか?

猪木 ボブ・サップというのはとても惜しい素材だったと思うんだよ。勢いがあったときにふんぞり返ってしまって、今は地に落ちてどうしようもない状態で。だからって、オレが声を掛けるつもりはなかったけど、アメリカのエージェントを通じて(出たいという)話があったから。「もう1回華を咲かせたい」という(サップの)言葉が本当ならば、一度使ってもいいかなという感じなんだよね。結局ね、勿体ない選手が山ほどいるんだよ。

 でも、時の勢いでふんぞり返って、それで聞く耳を持たなくなってしまって、結局地に落ちたときに気がついたって、それは遅いんだよ。自分の人気が絶頂の時に発想を転換しておかないと。落ちてきたときに慌てたって遅いんだよね。そのときは、やることなすこと全部裏目に出てしまう。上り調子のときは何をやったって大丈夫なんだけど。

―― つまり、猪木さんもそういう経験をされてきたってことですか?

猪木 本能的に計算してできちゃったんですよ。人生がどうあるべきとか、脱皮していくこととか。でも、脱皮できない選手は山ほどいるじゃん。いつお前達辞めるんだよって。辞められないんだろうな。

 蝶のプロセスでいうなら、生命は一緒なのに見事に脱皮していく。1つのことにこだわる職人はそれはそれでいいことだけど、でも、そうでない場合はどう脱皮するかだよ。

 

8月9日にIGFの2周年興業が開催

大会ポスター

 本文中でも少しだけ触れているが、IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)の2周年興業として、8月9日(日)に有明コロシアムにおいて「GENOME9」が開催される。

 今回のメインイベントは小川直也&ジョシュ・バーネット vs 高山善廣&ボブ・サップ、さらに初代タイガーマスク vs 藤原喜明という注目のカードもある。チケット情報など詳しくはオフィシャルサイトにて。今元気がない人は、ぜひとも闘魂を注入されに行ってほしい。

 

(次ページに続く)

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