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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第113回

今や珍しい!? 木を登る猫たち

2009年08月07日 14時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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本格派の「木登り猫」に遭遇

 この写真を撮ったのは春なのだが、せっかくだからもうちょっとまっすぐな木に登ってるとこを見たいなと思ってたのである。

 そしたら、先日、とうとう発見したのだ。木登り猫本格派っ。

まっすぐ伸びた立派な木に登ってほこらしげな猫。高さにして4mくらいかと思う(2009年8月 パナソニック LUMIX GH1)

まっすぐ伸びた立派な木に登ってほこらしげな猫。高さにして4mくらいかと思う(2009年8月 パナソニック LUMIX GH1)

 すごいっ。上る様子は見てなかったのでわからないが、枝もないまっすぐで太い幹の上に猫がちょこんとのっかっているではないか。

 ちょっと遠かったので反対側に回ってみた。

枝に手をかけて伸びをしてるけれども、問題はこのあとである(2009年8月 パナソニック LUMIX GH1)

枝に手をかけて伸びをしてるけれども、問題はこのあとである(2009年8月 パナソニック LUMIX GH1)

 惜しむらくは、木が鬱蒼としててすごく暗くて、撮影には困難なシチュエーションだったこと。何しろ、ISO 1600まで上げてもシャッタースピードは1/10秒だったのだ。

 だから、よく見るとちょっとぶれててピントも少しずれちゃってる。表情が可愛かったのであえて載せたけど、つくづく残念。こういうとき、明るいレンズを持って行っていれば、と思うのである。

 木登りが難しいのは、降りるとき。上手に降りられるか。人間だったら後ろ向きに少しずつ降りてくる。高いところから降りるときも足から降りる。当たり前である。

 猫は普通、頭から……というか前足から前向きに降りる。塀の上から降りるときもそうである。でも前向きに降りるのが困難なまっすぐな高い木に登ってしまったらどうするか。困るのである。

上ったはいいけど、どうやって降りようかなやんでるの図(2009年8月 パナソニック LUMIX GH1)

 途中に足場になるような枝もなく、この猫も案の定、困って枝の上でうろうろしてたのだが、えらいもんで、最後は木にしがみついたまま後ろ向きにずりずりと降りてきたのでありました。

 たまには木を見上げてみるもんである。



筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は 8月14日掲載予定

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