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最新防水デジカメ対決! μTOUGH-6010 vs OptioW80

2009年08月04日 20時33分更新

文● 小林伸、撮影協力●クラーク記念高校秋葉原ITキャンパス

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レンズバリヤーが落とし穴!?

μTOUGH-6010にはレンズバリヤーが備わっており、電源のON/OFFに伴って動作する。しかし、細かい砂などが隙間に入ると動作不良を起こす。それでカメラ自体の動作まで止まることはないのだが、海辺での使用では気をつけたい

μTOUGH-6010にはレンズバリヤーが備わっており、電源のON/OFFに伴って動作する。しかし、細かい砂などが隙間に入ると動作不良を起こす。それでカメラ自体の動作まで止まることはないのだが、海辺での使用では気をつけたい

 防水/防塵性能は、どちらも防水JIS/IEC保護等級8(IPX8)相当、防塵JIS/IEC保護等級6(IPX6)相当でほぼ同じ。カタログではμ-6010は3m防水、1.5m(落下)対衝撃に対し、W80は5m防水、1m対衝撃となっているが、μ-6010には純正アクセサリーとして防水プロテクター「PT-047」が用意されており、水深40mまでの本格的な水中撮影が可能になっている。W80には純正ではそのようなアクセサリーは用意されていない。

 どちらも見た目から頑丈そうなイメージを受けるのでつい乱暴に扱ってしまいそうになるが、μ-6010に関しては意外なところで繊細な印象を受けた。μ-6010を海の波打ち際で水に浸けてみたのだが、その際にレンズバリヤーの隙間から砂が入り込み、動作しなくなったのだ。

 十分に乾かしてからボディを叩くやらブロアーで吹くやらしたら、邪魔になった砂は外に出て動作するようになったが、その意味ではレンズバリヤーのないW80に安心感を覚えた。

背面操作系。ダイヤルを搭載するμTOUGH-6010に対してOptioW80はボタンとレバーのみ。μTOUGH-6010はダイヤルの隙間に細かい砂が入ると厄介そうだ

 背面の操作系ボタン類はどちらもボディからはみ出すように配置されているが、μ-6010はダイヤル式の操作系があり、この隙間に砂が入ったらと思うとさらに不安を感じる。

 そういう意味でμ-6010は、海で本格的な水中撮影をする際にはアクセサリーを使用したほうがいいかもしれない。一方でW80は全天候カメラと言える。そのような些細な違いは設定画面などにも現れていて、μ-6010は(カメラまかせでなければ)シーンモードを使用するようになっており、あくまで細かい設定などは見せないようになっている。

μTOUGH-6010には珍しいタップコントロールという機能があり、カメラ本体の外側をトントンと叩くことで各種設定が行なえるようになっている

 その代わり、防水プロテクターに入れた状態や分厚い手袋をした状態でも操作できるように「タップコントロール」という機能が備わっている。3軸加速度センサーを内蔵し、カメラ本体の外側を叩くことで操作ができるようになっているのだ。

OptioW80には一眼レフでも見慣れたような設定項目があり、デジタルカメラの操作に慣れたユーザーにはいいだろう

さらに「まばたき検出」という設定があり被写体の人物のまばたきを認識すると「目を閉じていました」と3秒間メッセージが表示される

さらに「まばたき検出」という設定があり被写体の人物のまばたきを認識すると「目を閉じていました」と3秒間メッセージが表示される

 このような機能はW80には備わっていない。W80の方はカメラ任せでも十分使用できるのだが、細かい設定を変更したいときには同社の一眼レフ並みとまでは行かなくとも、同価格帯のコンパクトデジタルカメラ以上に細かいパラメーターの変更ができるようになっている。

 この2機種を見比べてみるとμ-6010はアウトドアでの自分の行動シーンに合ったカメラが欲しいユーザー向け。W80は写真を撮ることが第一目標で、それを気象や環境に左右されないカメラが欲しいユーザー向けと言えるのではないだろうか。どちらも一長一短がある。まずは自分の行動パターンをよく考えてから選んだ方がいいだろう。

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