このページの本文へ

今の買いが分かる ミニノート特集 2009夏 第4回

超定番!! クラウド時代のミニノート・セットアップ術

2009年08月03日 12時00分更新

文● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

3ステップで実行する「大改革」

 大改革の戦略は、「ローカルにアプリやファイルを置かない」という極めてシンプルな考え方だ。具体的には、以下の3点に集約できる。

  1. NASを導入
  2. Google系ウェブサービスへの移行
  3. Dropboxの活用

 アプリの多くをウェブサービスに頼ることで、ソフトをインストールする手間が減らせる。また、データもネットワーク上に置くので、マシンが増えてもいちいちコピーする必要がない。同期や移行の際にのしかかっていたストレスから解き放たれるというわけだ。

 筆者的な「次世代」環境のコンセプトも決まったので、まずはパソコンから「戦略的衝動買い」することにした。先ほど挙げた3台のモバイルパソコンをすべて売却し、そのお金でメインマシンとして「ThinkPad X200s」を注文することにした。ケータイは当面、Blackberryのみで使う予定だ。

 パソコンとザウルス、パソコンとPalmなど、筆者は過去にクライアント同士のデータ同期で苦い体験をしてきた。もはやそうしたローカルでの同期は過去のもので、パソコンやスマートフォンといったクライアントは、公開されたサーバー(クラウド)とリンクさせるだけでシンプルかつ便利にデータを同期できる時代が来ている。

 こうした環境を整えてしまえば、ネットにつなげるクライアントはいくら導入してもそこまで苦労はしないだろう。そこで個人的な趣味から、サッと調べものをしたりメールを打つためのサブマシンとして、Eee PC 1000HEも導入してみた。

ThinkPad X300とEeePC 1000HE

もうすぐ「養子縁組み」に出るThinkPad X300(左)とEeePC 1000HE(右)。どちらもWindows XP同士なので操作性はまったく同じ

EeePC 1000HE

Eee PCはX300よりふた回りほど小さい

EeePC 1000HE

液晶画面サイズもかなり違う。何をするかによって選択を考える必要がある

EeePC 1000HE

小さなEee PCのキッチンスケールでの実測重量は1434g

ThinkPad X300

一方でThinkPad X300の実測重量は1429g。何とX300のほうが5g軽い。定価で数倍違うので当然か……

Eee PC

標準添付のマウスがやけに大きく見える。モバイルユースなら超小型のUSBマウスも別途、用意しておきたい


1.NASを導入

 機材も揃えたところで着手したのが、自宅サーバー(NAS)へのデータ統合だ。

 NASには、音楽や写真、過去の膨大なプレゼンテーション資料、文書といったファイルを置いておく。一ヵ所にまとめておくことで、どのクライアントからアクセスしても同じ操作環境を実現できるわけだ。家族全員でシェアしたい、デジカメ写真や音楽を置く用途にもピッタリだろう。

NAS

LAN環境でEee PCからThinkPad X300とNASを見てみた

NAS

NASには家族で共有したい音楽データやデジカメ画像を保管している

 従来からNASは導入していたが、ファイルの管理方法が曖昧だった。一部のファイルをクライアントPCにバックアップするといった曖昧な行為は止めて、必ずNASに保存するという方針に決めた。

 筆者が自宅に初めてNASもどきの大容量HDDを導入してから10年以上が経つ。昨今では、さまざまな機能やサービスを提供してくれるNASが1万円台から購入できるようになった。例えば、あらかじめ設定しておくことで、出張先のホテルからでも自宅のLAN環境と同様にファイルにアクセスが可能だ。

 NASは一度パワーオンしたらほとんど電源を落とさず、物陰でひっそりと働き続けるという機器だ。ホームLANユーザの場合、一度使い始めると壊れるまで買い換えない「あって当たり前、存在を忘れてしまう素晴らしい商品」である。

 ただ、そうした機器に貴重なデータをまとめて保存しておくと、万が一、HDDがクラッシュしたときに目も当てられない状況になる。理想を言えば、定期的に別のNASに全バックアップを取ることが精神安定上でもいいと言えるが、こういう「心配の連鎖」は限りなく続くので割り切りも肝心だ。

 NASは、すでに安定したテクノロジーで各社の技術格差もそれほど大きくないが、購入導入時は出来る限り最新の製品を購入することをお薦めしたい。

NASというと大型の立方体を想像する人もいるかもしれないが、ここ数年、手のひらに乗るほど小さなタイプも出てきている。写真はバッファローの「LS-SL」シリーズで、価格は1万6800円(250GB)か2万2100円(500GB)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン