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松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」第83回

生放送も実現! 「ニコ動モバイル」は携帯の動画を変える

2009年08月04日 12時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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ニコニコ動画モバイル
ケータイ3キャリアの公式サイトになったニコニコ動画モバイル
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ニコモバへのQRコード

 ネットユーザーにとってPC上での動画視聴は当たり前のことになった。またUstreamなどのサービスによって、ユーザーレベルによる1000人規模の視聴者を相手とした、動画の生中継も可能になってきた。

 そんな中、ニコニコ動画のモバイル版である「ニコニコ動画モバイル」(ニコモバ)は3キャリアの公式サイト化を果たし、ドコモ向けアプリではケータイでの生放送の視聴を実現した。今回はPC上のサービスと比較しつつ、ケータイの動画環境と生放送が見られる未来について考えていきたい。

ケータイの動画環境にフィットするUGC系動画

 以前にもこの連載で紹介したとおり、ドコモとエイベックスは2009年5月から「BeeTV」というケータイ向け動画配信サービスに本腰を入れてきた(関連記事)。「我々がうまくいかなかったら、どこもうまくいかないだろう」という自信のとおり、順調に加入者数を伸ばしている。

 現在ケータイでもっともよく見られている動画といえばワンセグである。夜遅い時間帯に都心からホームタウンへ向かう列車内を見てみると、ヘッドフォンをしながらプライムタイムのバラエティやニュース番組を見ている光景をよく目にする。

 一方でワンセグは地下鉄の中ではまだ見られないし、まとまったスキマ時間がない昼間はなかなか利用シーンが無い。というのもワンセグでは移動中のスキマ時間である30秒、90秒、3分、5分という長さにフィットする番組を放送していないからだ。

 一方で、ニコニコ動画などのユーザー投稿系が強いUGCの動画共有サイトは短くてわかりやすい動画が人気を集める。つまりケータイと親和性が非常に高いはずだ。しかしパケット料金の問題(これは定額制の導入で緩和されたが)、そして通信やアプリに対するキャリア側の制限などがあり、なかなかワンセグほどには一般化してこなかった。

5月にドコモとエイベックスによってスタートした「BeeTV」。著名タレントが多数登場し、テレビCMも積極的に打つなどマスユーザーを相手に展開する。利用者数はすでに50万人を突破しているという

 一方でまたケータイは最も身近な動画記録ツールになっている。ケータイからの動画アップロードが増えてくると、それだけでUGCの動画の高画質化とコンテンツ量の圧倒的な増加が見込めるのではないだろうか。そのときに課金モデルといったビジネス的な新しい展開が生じてくるのではないかと期待している。

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